レジスタンスを率いるTPS『Freedom Fighters』 クリア感想
クリアした。
どんなゲーム?
ソ連に制圧されちゃったNYを奪還するTPS。ストア紹介文では”超大国”と表現されてるが何に対する配慮?
本作のリリース年は2003年。Hitmanシリーズでお馴染みのIO Interactiveが手掛けてます。
当時PS2、Xbox、ゲームキューブ、Windows向けにEAから販売。日本語版はPS2のみ。
2020年9月にSteam、GOG.com、Epic Games ストアで配信がスタート。4Kまでに対応し、特典として未収録曲2曲を含むサウンドトラック集が追加されてます。

レジスタンスのメンバー達に指示を出しながらミッションに挑む分隊ベースのTPSで、ステージは選択式。
怪我人や捕われた人々を助けることで経験値を得られ、レベルを上げることで連れていけるメンバー数が増えます。
あるステージで起きた事が別のステージに影響するといったステージ間の干渉要素が若干存在する。

クリア感想
プレイ時間 | 8時間 |
本作最大の魅力は最大12人のレジスタンスを引き連れドンパチできること。これがなかなか楽しい。
分隊ベースですがかなりシンプルに仕上がってます。本作が登場した2000年代初頭あたりって分隊ベースものが勢いづいてきた頃でもあるんですよね。OFP、ゴーストリコン、SOCOM、その他諸々。多くの作品はミリタリーを題材に扱い、リアル思考な戦術が要求されるものでしたが、Freedom Fightersは中でもちょっと異色ですね。

上記の作品群と比較すると出来ることがかなり少ない。メンバーには攻撃・防衛・追従の3種しか指示を出せず、それにしゃがみ移動に伴う少しばかりのステルス要素が加わったくらいのタクティカル要素しかありません。
ですがこのカジュアル風味が仲間達を引き連れワーッと突っ込むアクションと絶妙にマッチしてて、やたら楽しい。軍属シミュレーションではないのでこれくらいの緩さで丁度いいのかもしれませんね。

気になるのはAIの出来でしょう。基本的にはオートで、1人1人がカバーしたり飛び出したりと敵味方共に積極的に動いてくれます。優秀な面が見られる一方で、射線を塞いだり急に動かなくなったりする等カオスな面も見られるのでトントンといったところ。
残念だったのはシチュエーションのバリエーション不足と、ボリューム不足気味なところ。前半のステージは目的地へのルートが複数あったり等、多少凝ったところが見受けられたが後半ステージはあまり時間をかけられなかったのか大味な作りが大半だった。ミッション内容も終始やることが同じで、ストーリーもこれで終わり?な感じでした。

全体的にシンプルさは否めない印象ですが、それ故にとっつきやすさはピカイチですね。クラシックながら今プレイしても全然楽しめました。あまり頭を使わないで、でも若干の変化球が欲しいときに丁度いいかもしれませんね。