『Solasta: Crown of the Magister』クリア感想と日本語化について

昨年の12月はRPG『Solasta: Crown of the Magister』に浸かってました。

非公式日本語化ファイルの製作者様の計らいにより、テストプレイに参加させていただいた形でプレイ開始。見事にハマってしまいました。機会を与えていただき感謝🙏

Solastaが好評を博してたのは知ってましたが、いざプレイすると納得の面白さです。本編を1.5周ほどプレイしてDLCにも手を付けてしまいました。今回は簡単に感想を綴っていきます。

ジャンルターン制RPG
対応プラットフォームPC
日本語実装無し
価格4,200円(Steam)
開発/パブリッシャーTactical Adventures

本作はTRPG「D&D SRD 5.1」のルールセットに基づいたRPGだそう。私、D&D関連タイトルのプレイは何度かありますが、生TRPGの方は触ったことないのでそこら辺の忠実度には詳しく言及できません。そんな私のような方でもSolastaはイチRPGとして問題なく楽しめます。

戦闘まわりがとくに楽しいです。ターンベースが採用されており、戦場環境との相互作用がイケてます。戦闘に関する要素をざっと挙げます。

  • アドバンテージを左右するポジショニング
  • 地形や遮蔽物によるカバー
  • 多様な魔法
  • 縦方向にも広がる戦場
  • ステルス
  • 光源の効果による視界への影響
  • 環境トラップ
  • 戦闘前後の計画的な休憩

これらを土台に、ビルドやクラフトといった豊富なオプションが乗っかることで幾通りもの戦い方やそれに付随するマネジメントを楽しめます。複雑なメカニックを有しておらず、一般的な戦闘行動や地形利用に基づいたアクションを選択していくため馴染みやすい。でも上手く立ち回るには敵や魔法への理解が必要です。

メインクラスの他に特徴が異なるサブクラスを選択

キャラクリに関しては、手を入れられる部分は多岐に渡りますが同系統タイトルの一般的な範疇かと。設定したキャラの背景や内面はゲーム中に反映されるものもあれば、されないものもあります(ちょっと残念…)。会話時に個性を爆発させて展開を分岐させる要素は無いため、そこらへんを期待する方は肩透かしを食らうかも。ちなみにDLCを買うとクラスが増えてわくわくできっぞ。

会話時みんな棒立ちなのは何とかならんかったのか。ただ立っているだけにしてもポージングや仕草でもキャラクター性を表現できるのにもったいない

Solastaの特徴とも言えるダイスロールが私には珍しく感じ、他タイトルと一線を画してる要素だと思いました。戦闘のみならず、休憩、開錠、罠解除、会話シーン等々、ゲーム内で様々な行動をとる際にサイコロをコロコロして、出た数値を基に成否やダメージを判定します。成長方針が反映される部分でもあり、そこにはプレイヤーの手が介在してるので出目の結果はわりと納得できます(納得するようにしてる)。イニシアチブをとって喜んだり、「ぐぬぬ…」と悔しがれるのもSolastaの面白いところ(笑)。

あとは冒険味溢れる舞台設定と旅システムが良き。かつて栄えた地であった人里離れた暗黒の地へ旅する本作。その道中(マップ移動)で起きる出来事や日々の些細な行動の様子が、簡潔ながらテキストログで記されるんです。バリエーションが乏しいせいで次第に見飽きてくるんですが、個人的にはこういうの用意されてると嬉しいです。雰囲気づくりに過ぎない淡白な表現かもしれませんが、私はそこ評価したいな。雰囲気と言えばゲーム全体に渡ってBGMが素晴らしいです。

プレイしていてとても楽しめたSolastaですが、イマイチな点も。メインクエがちと弱い。中盤まではわくわくできたんですが、後半あまりにも強引だわ急だわで少々興を削がれました。大筋の展開は熱いし、登場キャラは皆魅力的なんですけど。いち冒険者パーティーがヒロイックな存在へと駆け上がっていく、その過程にもう少し時間を割いてればもうちょい印象良かったかと。謎解き要素もイマイチで、驚きや歯応えは感じられませんでした。退屈な謎解きはただの障害物でしかありません。

グラフィックは上等

忘れちゃいけないのがダンジョンとクエストのエディターの存在。プレイヤーの手で冒険の舞台をイチから作れます。ダンジョン作成の自由度は低いんですが内装やガジェットはそこそこ揃っており、クエストエディタはノードで解りやすくなってます。試しにイジりましたが、これはこれで時間溶けますね。Steamワークショップやmod.ioにはユーザー作成キャンペーンがめちゃありますよ。

私は未体験ですが、ユーザーが遊ぶ舞台を整え、仲間を集めて一緒に遊ぶ、そんなTRPGの再現を命題に掲げてるタイトルなのであれば、キャンペーンはSolastaは何ができるかを示すデモンストレーションであり、自分のお気に入りの設定をぶちまけることができる”素地”がSolastaの正体なのかもしれません。開発元の名前の通り、タクティカルなアドベンチャーを描けるシミュレーターとして捉えるとなんか色々しっくりきました。

最後に、冒頭で少し触れた非公式日本語化ファイルについて。
そちらは以前より海外製タイトルの日本語化活動をされてるポヨヨン一等兵氏(@G_Poyoyon)の手で作成されました。ファイル適用手順はこの場で詳しく説明しませんが、Unity EXというツールを使用するため若干ユーザー自身での作業が必要となります。下記のリンクからファイル置き場へ移動できます。

https://ux.getuploader.com/Poyoyon/

なお、現在ポヨヨン氏は同ファイルの翻訳作業の引継ぎを求めているとの事。引継ぎについて興味がある方は氏へコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。