『くまのレストラン』&『フィッシング・パラダイス』クリア感想
「くまのレストラン」と、その続編「フィッシング・パラダイス」をクリアしたので感想をば。
ネタバレ無しです。
くまのレストラン
iOS/Android、Steam、Nintendo Switchで配信中のインディーADVゲーム。
様々な理由で「あの世」にやってきた死者たちに最後の晩餐を振る舞うレストランのお話。
物語前半は死者の記憶へダイブし、彼らの生前の思い出を探っていく。後半はレストランで働く「くま」と「ねこ」に秘められた物語が展開。
物語を追っていくだけのシンプルな小粒ゲーですが、扱ってる題材が「死」なだけに、なかなかショッキングなシーンが出てきます。おいおいマジか、とちょっと狼狽えました。
かわいらしいドット絵のおかげで幾分マイルドになってますが、絵本のようなタイトル名からはとても想像できない悲壮感漂う作品です。
ストアページでも警告されてますが、死に関わるトラウマ等を抱えてる方はプレイすると心を抉られる可能性あるので注意した方がいいかも。
「くまのレストラン」はフィクションなんだけど、誰もが向き合う日がいつか来る、そんなノンフィクションが込められてます。開発のOdencatさんは扱いが難しい材料をうまく調理したと思います。
フィッシング・パラダイス
iOS/Android、Steam、Nintendo Switchで配信中。
「くまのレストラン」とは打って変わって、こちらは釣りゲーとなってる。
ストーリー進行に沿って新たなキャラクターや釣り場が登場。「くまのレストラン」の後日談が描かれる。
特徴は以下の4つ。
- お手軽操作のカジュアルな釣りゲーム
- 釣り能力のレベルを上げ、上位の釣り場で強敵に挑戦
- 釣りの依頼を達成し、NPCとの友好度を高めることで報酬ゲット
- NPCからプレゼントされる家具を使って自宅のインテリアを改装できる
魚の種類やクエスト数が思いの外ボリューミーでしたが、あまりにも簡素で作業的な釣りシステムのためプレイ中はちょっと眠くなるときも。
ですが、なんか気持ちがいいというか癖になる操作性とSEを有しており、つい全魚コンプリート&能力値MAXまでプレイし続けちゃいました。クリックゲーに近い中毒性が仄かに感じられます。
前作の登場キャラがほとんど続投しており、彼らのその後を知ることができてよかった。天国での楽し気な暮らしぶりは救いを感じられてほっとしますね。くまのレストランのような悲壮感は本作では感じられません。
「くまのレストラン」と「フィッシング・パラダイス」、どちらもキャラとの触れ合いや掘り下げに重きを置いてる作品で、両作通すことで登場キャラのバックボーンを窺い知ることができます。プレイの際はニコイチでのプレイがおすすめ!