世界皇帝に俺はなる!中世ヨーロッパストラテジー『Knights of Honor II: Sovereign』リリース直前体験記

日本時間12月7日にSteamでリリース予定の「Knights of Honor Ⅱ: Sovereign」をプレイしました。

どんなゲーム?

ジャンルシミュレーション、ストラテジー
対応プラットフォームPC
日本語実装日本語字幕あり
価格5,850円(Steam)
開発Black Sea Games
パブリッシャーTHQ Nordic

中世ヨーロッパ及びイスラム圏を舞台とするリアルタイム・ストラテジー。プレイヤーは多数用意された諸国の中から自分の王国を選び、国王として世界の覇権を狙う。

2004年リリースの前作「Knights of Honor」を開発したBlack Sea Studiosの中核を担った人物達によって発足されたBlack Sea Gamesの処女作となる。

日本語字幕付き紹介トレーラー

本作をプレイするにあたりTHQ Nordic Japan株式会社様よりSteamキーを御提供いただいております

ノルウェーでプレイ開始!

まずはメインメニューから設定項目をチェック。難易度は4段階から選択でき、プレイ中に変更することも可。グラフィック周り、キーバインディングなど、お馴染みのものは一通り揃ってる。その他にもツールチップが表示されるまでの時間、パンの速度、チャットの不適切ワードのフィルタリング、ゲームが非アクティブ時のBGM音量など、細かな仕様にも調整を施せる。これは好印象ですよ!

今回はシングルプレイでのレポートになるが、本作にはマルチプレイヤーモードも用意されてる。マルチプレイではルール変更機能や様々なゲームモードを利用でき、短時間から数日間にも及ぶ対戦、Co-opが楽しめるとの事。

それではプレイスタート。まずはキャンペーン設定をチューニングしていくよ。

東はカスピ海、南は北アフリカまでの地域が用意されてる。凄い数!

Knights of Honor Ⅱ: Sovereign(以下KoH2:S)は王となり世界の覇権を狙うRTS。ワールドマップの中からプレイする自分の王国を選択するわけだが、年代によって各国の版図は大きく異なる。本作では1110年、1224年、1360年の3つの年代がラインナップ。

今回は1224年の北欧はノルウェー王国でいくことに。ほら、端っこだと比較的安全そうじゃない(決してビビってるわけではない)。

他にも難易度、王の老化速度、自国に対する諜報活動の強弱、開始時の州の所持数等を調整可能。難易度はAIの強さとイベント発生の加減に関わるようだ。今回は最低難易度となるイージーにしました(決してビビってるわけでは)。キャンペーンの勝利条件は後述するが、「小さな勝利」というオプション条件を勝利条件に追加することも可能となってる。

ゲームスタートすると各インターフェースの用途がテキストで説明される。あくまでも基本的な説明で終わるが、各機能の説明や序盤の攻略法はいつでもヒントブックで閲覧できるので初心者でも安心。ヒントブックは閲覧履歴まで残る優れもので、日本語で読めるのが素直にありがたいですね。ゲームを進めて不明な点が出てきたら活用するのが吉。

メイン画面に集約されてるものは、王宮のメンバー、各リソースの収支、各階級からの好感度、マップなどなど。アクセスしたい基本情報がメイン画面にほぼ露出してるため情報把握が容易でいいですね。ごちゃごちゃ感も感じず非常に見やすいです。

フィルターが充実しまくりのマップ機能もとても便利。後半とくに重宝するかと思います。

また、各情報にマウスカーソルを運ぶと逐一ツールチップが表示される。ポップアップウインドウは右クリックで固定でき、そこからさらにドラッグ&ドロップが可能となっており、情報を把握、整理する上でのユーザビリティは高いと言えます。この機能、地味に助かる。

どんなことができるの?

次にどんなことができるゲームなのか、実際にプレイしてみて把握できたことを綴っていきます。

我が国を治めるはハーコン4世。”老王”の名で知られる高名なノルウェー王ですね。首都はオスロで、他にもスタヴァンゲル、ニーダロスなどの州を有してる。ちなみにKoH2:Sに登場する州の数は全部合わせて300以上あるみたい!

各州は州都を中心に村々や農地が配置されており、その数や種類によって生産できる特産品やリソースの量が異なる。施設を建設することで生産力を強化でき、例えば市場を建設すれば資金の収益がアップし、兵舎を建設すれば兵の生産が可能になる。

さらに各州には地域特性が備わってる場合があり、それらを活かせる建物も存在する。例えば森林があれば木工所、沿岸地帯であれば港を建設できる。地域特性はゲーム開始時にランダム生成されるが、森の近くでは森林、山の近くでは石材など、実際の地理が多少反映される。

次は騎士の管理を見てみよう。KoH2:Sで言う騎士とはいわゆる戦闘用の職種ではなく、王国の実務を担当する延臣のことを指す。最大8人まで雇用できる。

騎士のクラスは全5種類で、とれる行動は様々。元帥は戦闘、商人は貿易、外交官は国内外の関係性の改善、聖職者は宗教・文化の布教、密偵は国内外のスパイ、といった具合。国王もいずれかのクラスに属してる。ちなみにハーコン4世くんは外交官でした。

書物というリソースを消費することで国王と各騎士のスキルをレベルアップできる。成長のさせ方次第では包囲戦に特化した元帥や、軍を統率できる商人にさせるといったことが可能なのが面白いですね。戦略の方向性で構成を考えるといいかも。また、騎士を州都に配属させることで統治ボーナスが提供される。

もちろん外交も重要。資金提供や貿易協定の締結など、様々な外交オプションによって関係性は変化する。文化や宗教の影響力も加味される。

貿易で経済力アップを図ることも忘れてはいけない。貿易は収益確保に繋がり、自国で生産できない物品を輸入できる。他国との取引規模を上げていけば独占契約を結べるようにもなる。商人を一か八かの遠征に出し、商機の拡大を狙うのも一興。

強力なのが密偵が行うスパイ行為。魔女狩りで国内のスパイを炙り出すことから始まり、国外の騎士買収、暗殺、反乱の扇動など任務内容は多岐に渡る。成功率は色々な要素に左右されるものの、成功したときのアドバンテージは絶大だ。でも潜入先で密偵の存在がバレると捕まったり、遺体となって帰ってくるケースがあるのよね…。

最後にゲームプレイの中核とも言える軍事要素について紹介。第一段階として元帥など、部隊を指揮できる騎士のもとに兵を充てる。徴募する州や建設されてる施設によって兵の質や選べる兵種に差が生じる。

部隊を編成したらワールドマップを移動させ目的地へGO。敵国の村では資源を略奪できるし、敵部隊と接触すれば当然戦闘が始まる。敵国の州都を襲えば包囲戦、海上では海戦が始まる。

戦闘はワールドマップでのオートバトル以外にも、別画面へ移行しプレイヤーの手で直接操作できるタクティカルバトルが採用されてる。タクティカルバトルの内容は分隊ベースのオーソドックスなRTSとなっており、Total Warシリーズの戦闘に近い。敵軍を殲滅するか戦場内に設けられたキャプチャーポイントを奪取することで勝敗がつく。ちなみにタクティカルバトルはマルチプレイ時は無効となるようです。

タクティカルバトルは敗北しても戦闘開始時からリスタートすることができる

タクティカルバトルでは陣形の選択や移動速度の切り替えが可能。あとはユニット操作による戦術で活路を開く形となる。タクティカルバトルに関してはあっさり目のプレイ内容に加え、戦場が殺風景なのでいまいち盛り上がりに欠ける気がしました。後半はオートバトルに終始しちゃいましたね。

戦闘では戦場となる地形も大いに影響する。例えば森林地帯では騎兵や弓兵の性能が落ち、湿地では重装兵の性能が落ちたりする。地形効果は部隊編成や侵攻、防衛プランの指針の一つとなる。

勝利への道のり

実際にどういう流れで勝利を収めるのか、私の体験をぎゅっとまとめてみました。

一旦ここでキャンペーンの勝利条件を確認。最初のチューニングでオプションを有効にしてなければ勝利条件は3種類となる。

  • 列強(ランキング上位9カ国)入りを果たし、一定数の名声ポイントを獲得することで世界皇帝に名乗りを上げることができる。他の列強国から賛成を得られれば世界皇帝の座に君臨し勝利となる
  • 特定の物産品セット(ワインや鉱物など)を王国内にもたらすことで「王国アドバンテージ」という強力なボーナスが得られる。全部で8種類にカテゴライズされており、全種類をコンプリートすることで勝利となる
  • 全世界を征服

世界皇帝かぁ…素敵な響きじゃないの。よし!世界皇帝に俺はなる!

ということで領土の拡大は命題と言える。あらゆる方面で成功を収め名声を高めるには、資源力の増強、つまりそれを生み出す多くの土地が必要なんじゃ!周辺諸国を奪い取るつもりで準備を進めるぞ。

まずは内政を盤石なものにするため雌伏の時を過ごす。スウェーデン王と我が娘クリスティナに婚姻を結ばせ縁戚関係になることで近隣の憂いを断つ。各国と貿易協定を締結させていき、少しずつだが収入を増やす。そして農民、聖職者といった各階級からの評判も上げていく。評判が悪いと秩序が低下し、国内の反乱に繋がってしまうのだ。

と同時に、密偵をデンマークやスウェーデンに忍び込ませた。密偵を送り込むとその国の軍の動きが見えるようになり、様々な暗躍が可能になる。どの任務もカネはかかるし成功確率も高くない。しかし成功させれば面白いことになりそうだぞウヒヒ。

密偵のグッジョブのおかげでデンマーク、スウェーデンの国内で反乱を発生させた。我がノルウェーの国旗を掲げた支持派を武装蜂起させることに成功したのだ。対応に追われて奴らの国力は低下→からの侵攻作戦開始じゃあ!すまんクリスティナ(笑)

スウェーデンに宣戦布告。当然ブチギレるスウェーデン。突然の裏切りにドン引きする国々。

うちの元帥と王子が進軍。軍事遠征の際は常に減り続ける兵糧に注意。兵糧が尽きると士気が下がっちゃうのだ。兵糧は敵地で略奪したり商人に輸送させることで補充できる。

州都を落とすのはなかなか骨が折れる。包囲戦の際は敵の反撃がかなり手強く長期戦になりがち。攻城兵器を持たせたり、州都の周りにある要所を陥落させ、防衛力を削ぐといった戦術が効果的になってくる。

包囲戦に勝利しスウェーデンの州都を陥落させていく。落とした州は自国に組み込まれるが、そこに住まう民がそれを受け入れるかはまた別の話。制圧した都市は動乱状態となるため、すぐさま収益に繋がるわけではないのだ。動乱を収束させ、時間をかけて新たな文化や宗教に馴染んでもらう必要がある。市民の皆さん、幸福度上げてモリモリ働いてください!

スウェーデンの州をいくつか落としたところでひとまずスウェーデンと和平を結んだ。戦争疲れによる国内の秩序低下が懸念されたためだ。次の戦いに備えて秩序の回復、そして他国との関係改善に努めるんじゃ。

その後デンマークと協力しつつスウェーデンとの戦を繰り返し、スウェーデンをノルウェーの属国化に同意させることに成功。属国の一部収益は宗主国に流れる仕組みになってる。おまえのものはおれのもの。おれのものはおれのもの。ドゥーユーアンダスタン?

次はデンマークくんの番。デンマークとは仲良くしており、その友好国とも良い関係を築いてきたが、残念ながら未来の世界皇帝が描く世界地図に君たちの居場所は無いんだよね。

北欧諸国に裏工作を仕掛けつつ富国強兵を図る日々。そして2代目王ベルシ→3代目ハーコン5世→4代目ニルスの治世のとき、ついに事態は大きく動く。北欧諸国ではノルウェーの旗を掲げた反乱が大きなうねりとなり、各国の州が反乱軍に制圧されてる状態にあった。中には反乱軍によって独立する国まで出てきた。

そして密偵による工作を繰り返した結果…

これは事件ですよ!

うおー!?ノルウェー支持派が制圧してた多くの州が一気にノルウェーの傘下に。その数なんと18州。これによりデンマーク含む5カ国が滅亡。ノルウェーの版図は今やドイツを突き破りフランスに届きそうなところまで来てしまった。そこまでやるつもりはなかったんだが(笑)

しかしここからが大変だった。亡国と親しくしてた国々との間に緊張が走り、異なる文化を持つノルウェーがいきなり大陸に進出してきたもんだから秩序も大きく乱れ、結果各地で反乱が起き始める始末。

この規模の領土となると守り手がどうしても足りないため、そこら辺を放浪してる傭兵団を雇い、後手後手だがなんとか反乱鎮圧に対応していく。

この頃には列強入りを果たし、いくつかの国々がノルウェー王は世界皇帝に相応しいと太鼓判を押してくれた。しかし同時に懸念の声も上がっていた。それは王ニルスが高齢だということ。

KoH2:Sのキャラの年齢は少年、若者、大人、老人に区分されており、具体的な実年齢は採用されてない。どうやら寿命が近くなってくると周囲からの評価に影響が出るようだ。王が亡くなると国内の秩序が低下するので、年齢問題は攻めにも使えそうな面白い材料だ。

その後、いくつかの周辺諸国との戦争中、とうとうニルスが崩御。これはずっと恐れてきたこと。なぜならニルスには男子の跡継ぎがいなかったのだ。

後継者として元帥のサイモンが王の座に就いたが、血統が途絶えたことで権威は失墜。他国との縁戚関係も破棄されてしまった。

貴族からの忠誠心も失われたようで、国内のいくつかの州が独立を宣言。ポナズンとマイセンという国がノルウェーの領土から起こった挙句、戦争を仕掛けられてしまう。ニルスが亡くなったことで民心を失い、領地を失い、敵を増やしてしまった。どうする新王サイモン!?

幸いなことに多くの州を併合したことで資金だけは潤沢だった。それを活用し、密偵を要人の暗殺任務に派遣し、傭兵団や友好国に参戦してもらった結果、ノルウェーを取り巻く様相はもはや北ヨーロッパ大戦とでも呼ぶべき状態になっていた。なんか凄いことになっちゃった…。

和平締結や属国化させることで事態を鎮静化させていき(ポナズンとマイセンはムカついたから潰した)、何とか平時へと収束させた。戦争の長期化は国内もかなり疲弊するので望むところじゃないのよね。

その後、並みいる列強国と不可侵条約を締結していき、そろそろ世界皇帝昇進の頃合いだと思い投票を呼びかける。他国からの賛成度合いはインジケーターの色から判断できる。色は全員緑色、これはつまり超賛成ということ。

そしてついにその時が。世界皇帝サイモン誕生!ノルウェーが無事キャンペーン勝利を果たした!

世界皇帝に俺はなった!

世界皇帝による感想

どうも世界皇帝です。私の世界皇帝への道のり、いかがだったでしょうか?多々端折りましたが本当はもっと複雑で多様なイベントが発生してますし、触れてない要素も多く残されてます。

結果的にイージーはちょっと簡単だったかもしれませんね。この手のジャンルに慣れてる方はノーマルスタートで全然OKだと思います。

今回綴ったプレイ内容はあくまでも一例として捉えて下さい。武力衝突の他にも宗教や文化で影響力を強めたり、教皇から十字軍の指揮を任されたり、アラブ諸国と共にジハードを戦い抜くことも可能のようです。世界中の物品コンプリートを目指すのもかなり楽しめそう。リプレイの度に異なるアプローチで勝利を掴めるはずです。

物品は全部で64種類

今回のノルウェーのキャンペーンは20時間ほどの体験でしたが、プレイ中はもう夢中でした。ストラテジーゲーム特有の「あともうちょっと沼」に浸たりっぱなしの20時間でした。

やはり版図拡大の瞬間がハイライトですね。狙ってた資源が手に入り、世界で存在感を増していく我が王国、そして次の獲物に…。支配欲を駆り立てる中毒性を有してます。勇壮なBGM、美麗なグラフィック、人々が街道を行き交う賑やかで美しいワールドマップも見どころです。

総じてKoH2:Sは重厚なシミュレーションといった方向性ではなく、ゲームとしての解りやすさを重視してるといった印象ですね。その最たる部分はマネジメント量かと。KoH2:Sでは人物の性格や友好関係などのマイクロなマネジメント要素が登場しないため、短時間でゲームに慣れることができるのが特徴と言えます。

と言っても王宮、ファミリー、外交、貿易、戦争、諜報と大戦略を描くのに必要不可欠なマネジメント要素は充実してます。過不足のない情報量のため、根拠に基づいた行動をスムーズにとることができ、かつ管理メニューと睨めっこする時間が少ないのが個人的に推しポイントとなってます。

まとめると「覇権争い」に特化させるため、削ぎ落とせるものは削ぎ落とし、残すべきものは残した、そんな旨味凝縮型のストラテジーゲームです。とっつきやすいのでマルチプレイに新参プレイヤーを誘いやすそうですね。複数人でプレイしてもきっと盛り上がるでしょう。

最後に動作関連。参考までに今回のプレイ時のマシン構成を挙げときます。

  • Win11
  • Core i7-12700F
  • RTX3070 ti
  • メモリ32GB

グラフィック設定ベスト(最高設定)時、ワールドマップ120fps、タクティカルバトル90fpsといったところでした。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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