「Destroy All Humans!」クリア感想
「Destroy All Humans! (2020)」をクリアしたので感想をば。
どんなゲーム?
2005年にリリースされた同名作品のリメイク版。
時は1950年代のアメリカ。地球侵略を企むエイリアンを操作し、人類をイジり倒したり都市を壊滅させたりするコメディ風味のアクションゲーム。
本作の開発は Black Forest Games、パブリッシャーは THQ Nordic。
旧作は今は亡きTHQからリリース。Nordic gamesがTHQの遺産を継いでくれてなかったらこうしてリメイク版をプレイできるなんてことはあり得なかっただろう。ありがたや。
Steam、GOG.com、Xbox One、PS4で販売中。日本語字幕対応。
[simple_icon name=”youtube”]https://www.youtube.com/watch?time_continue=78&v=83SFXWajae8クリア感想
私は旧作をプレイしておりません。なので本作との比較は一切できませんのであしからず。「2020年にリリースされたいちゲーム」として触れていきます。
プレイ前はかるーいノリで進めていくカジュアルなゲームを想像してた。事前情報もとくに仕入れてなかったし。ところがどっこい、蓋を開けたら意外にも骨のあるアクションゲームじゃないですか。
キャラのルックスやシチュエーションはコミカルだけど、実プレイは飛んで、撃って、回避してと、正当派シューターアクションそのものだった。それがプレイを通して抱いた一番大きな印象。操作キャラは意外と貧弱だしボス戦は一筋縄ではいかないし、コアなアクションゲーマーもきっと満足できるんじゃないかな。
言い換えると難易度ちょい高めってことです。
あとはこのクレイジーな設定ならではのユニークな能力の数々に好印象。人間の姿を借りた変装や記憶消去、マインドコントロール等、これらを駆使して地球人を意のままに操っていくのが面白かった。
さらにそれらを戦術に取り入れる必要性があったりもして、よくデザインされてるなぁと感心。
その他、作品を構成する各要素にフォーカスしてみる。
- 自由度 – 多彩な能力のおかげで戦術的アプローチの選択肢は多いがプレイの幅は広くない。
- 成長要素 – どの能力も個性的でアップグレードのさせがいがある。
- 難易度曲線 – ムラがある。
- ステージ – ミッション的には丁度いい広さ、フリーロームするには狭い。
- NPC – モブも敵方もみな個性的で面白い。
- 収集アイテム – ジェットパックで探索するの楽しい!
- 破壊要素 – 街を焦土と化すの楽しい!
- お下劣度 – 思ってたほどではない。
- ボリューム – 20~30時間程度。お値段相応かと。
気になった点が2つある。
1つはUIの配置と色彩が個人的に見づらかった。リアルタイムで表示されるポックスのセリフが把握しにくいおかげでミッションの指示内容がいまいち理解しづらいのよね。
もう1点は日本語訳。最初は気にならなかったがゲームを進めていくと次第に粗が見えてきた。
人名表記が一致してなかったり、誤字もどっかであったな。そこがちと残念。訳が原因でプレイに支障をきたすということはまず無いのでそこは安心してほしい。
エイリアンとなって人間のみならず建物までをも木っ端微塵にできるゲームはなかなか無い。”大暴れできる”という点では期待を裏切らない出来だ。
だがミッションを進めるには骨太な難易度が待ち構えている。それを踏まえると万人にオススメできるわけではないが高クオリティな一品であることは間違いない。
「Destroy All Humans!」は本格アクションが楽しめる愉快で爽快な箱庭破壊ゲーム。
これにピンとくるものがあったならプレイして損はないと思う。