フライトレーシング『 Skydrift Infinity 』レビュー
THQ Nordic Japan様の御厚意により『SkyDrift Infinity』のSteam版をプレイさせていただきました。
どんなゲーム?
2011年にリリースされた戦闘機を操作するフライトレーシングゲーム『SkyDrift』のリマスター版。
オリジナル版に比べグラフィックが強化されてる他、追加コンテンツだったデスマッチモードや追加機体が本作では最初から実装されてる。
対応機種 | PC, Switch, Xbox One/Series X|S, PS4/5 |
パブリッシャー/デベロッパー | HandyGames/Digital Reality |
日本語実装 | 字幕のみ |
価格 | 1,750円(税込み)※ |
「スカイドリフト インフィニティ」は、アクション満載のアーケード ゲームで、1人で、または他の人と一緒に、軽く、素早く、ペースの速いスタイルで飛行する体験に焦点を当てています。
さまざまなゲームモードで、デスマッチや武装レース、その他の競技に参加できます。最新の飛行機を使用して、最大限に調整し、極端な武器で武装します。ゲームの目的は簡単で、追い越せない場合は、撃ち落としてください!
1 人で、友達と一緒にプレイしたり、未知のオンライン チャレンジャーと対戦したりできます。リラクゼーションのために、レースの会場であるエキゾチックな島々、そしてアリーナモードを探索してください。ここでは、他のレーシング ゲームを制限する 2 次元性を突破することができます。可能性を制限するのは、あなたの想像力だけです!
Steamストアページより
感想
それぞれ性能が違う戦闘機を操り、追いつけ追い越せぶっ壊せのスピード感溢れる猛レースに興じる『SkyDrift Infinity』をプレイした感想。結論から述べちゃうと…
かなり楽しい!
私はキャンペーンを4時間ほどプレイしたがマイナスな印象を抱く点がほとんど見当たらなかった。軽快な動作、手に汗握る熱いバトル、研究しがいのあるコース、そして簡単に馴染めるゲーム性。それらが一体となったレース体験は小気味良いものだった。
飛行機の操縦と聞くと車の運転とはまた違う難解な操作性といった印象を受けるが本作はそんなことはなく、操作性で言えばカーレーシングゲームを空中仕様に置き換えたような作りと言える。アクセル、ブレーキ、ドリフト、ブーストといったお馴染みのアクションに飛行機ならではの機体のロールが追加されてるくらい。そんな馴染み深いゲーム性とバトル要素も相まって、空中マ◯カーと説明してしまうのが手っ取り早いし一番しっくり来る。
百聞は一見にしかず。私がプレイした動画↓を上げておくのでぜひ御参考下さい。
そんな『SkyDrift Infinity』に用意されてるゲームモードを紹介しておこう。
【パワーレース】
アイテムを入手しドンパチしながら上位を目指すマ◯カーっぽいモード。
【スピードレース】
アイテムは無しで随所に設置された加速装置を利用する。一番スピード感を味わえる。
【サバイバー】
時間経過で最下位が強制脱落する。最後の1機になるまでサバイバル。
【マルチプレイヤー】
クイックマッチ、モードの検索、カスタムマッチの作成が行える。アリーナでデスマッチをプレイ可能。
今回はリリース前なのでマルチプレイに触れられなかったが1人でも複数人でも楽しめるモードが実装されてるのは嬉しい。
キャンペーンモードではステージを進めていくとNPCが強力になりコース構成が難しくなるが難易度が3段階用意されてるので自分の腕と相談しながらプレイ可能だ。一通りプレイしてみて難易度バランスは良好に感じた。
プレイ内容で言うと空中ならではの要素は見逃せない。地面すれすれの飛行やエッジナイフで狭小スペースを潜り抜けるなどアクロバティックな魅せプレイを重ねるとブーストが溜まるというメリットがあるので果敢にチャレンジせずにはいられないし、上下左右の概念がもたらすコースラインの豊富な選択肢には工夫しがいがある。
機体の動かしやすさも好印象。機体ごとに性能は異なるが、実際に操作してみると数値に見られるようなピーキーさは感じにくい。あまり上手くない私でも様々な機体を手軽に試せるのが良かった。
イマイチだった点としてはカスタム性の乏しさ。各機体のスキンしか変更できない!機体性能に変化は無くともパーツをいろいろ付け替えたかった。メカを題材にしたゲームは細かくイジらせてくれよぉ。
ここでざっと私が感じた良い点、イマイチな点を並べよう。
GOOD
- 癖がなく軽快な操作性
- チュートリアルの存在
- すぐに馴染めるゲーム性
- 空中ならではの魅せプレイ
- 豊富なコースライン
- ブーストの使用、アイテムの変換といった戦術性
- 美しい景観
- テンション高まるBGM
- 良心的な価格
Not Good
- スキンしかカスタムできない
- ステージのバリエーションが乏しい
他作品と一線を画す要素や新機軸となるようなシステムは無くレーシングゲームとしては総じてカジュアルでシンプルな構成の作品だが、かと言って不足してる要素も無く、だからこそ誰でも簡単に馴染めるゲーム性が魅力だろう。スピーディで手に汗握るレースは1人でも十分楽しかったがマルチプレイならなお楽しめると思う。ぜひ盛り上がって欲しい作品だ。