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「Necrobarista (ネクロバリスタ)」クリア感想

    
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「Necrobarista (ネクロバリスタ)」クリア感想

新感覚ビジュアルノベルゲーム「Necrobarista (ネクロバリスタ)」をクリアしたので感想をば。
ストーリーのネタバレは避けてます。

どんなゲーム?


[simple_icon name=”youtube”]https://www.youtube.com/watch?v=flKaqI-d74Q

オーストラリアはメルボルンのインディースタジオ Route 59が開発、Playismがパブリッシングを担当するビジュアルノベルゲーム。
日本語対応でSteam、GOG.comで販売中。Playismサイトでも発売予定。

生者と死者が交わるターミナルという名のコーヒーショップが舞台となるファンタジードラマ。

感想

設定上「死」を扱っている作品ではあるものの、いわゆる神話・宗教・哲学的なメソッドや、お涙頂戴な展開は薄めになっている。この作品を彩る「死」・「ネクロマンシー」などはあくまでも設定のひとつに過ぎず、そういった要素に高尚な何かを期待するのであれば素直に小説や映画に触れた方が良いだろう。

この作品の真価はそこではなく、ビジュアルノベルゲームとしてのオリジナリティにあると思う。

  • 動きは少ないものの3Dモデルの周囲をカメラが回る
  • 光と陰影の強調、ビビッドなトーン、効果的なテキストサイズ等、枠に因われないスタイリッシュな画面作り
  • 進行はほとんど台詞のみ
  • 幕間に1人称視点パートが挟まれる

一枚絵が移り変わる既存のビジュアルノベルとは一味違っている。何と表現したらいいのか…「動くマンガ」、「読むアニメ」、そんな印象。

シナリオに関しては風呂敷を広げすぎず全体的によくまとまっているし綺麗に着地するが

  • 必要性が感じられない要素がそこかしこ (歯車同士がうまく噛み合ってない)
  • いろいろと深堀りが足りない (ちとボリューム不足)
  • サブシナリオがアンロック式な上、ただの文章のみなのが残念
  • 登場人物は皆個性的で終始一貫していて素晴らしい

オーストラリアなネタも散りばめられている

面白かったのは物語中に出てくるキーワードに対する開発者の注釈。分かる人にしか分からないネタだったり、政治的な時事ネタだったり、開発者の頭の中が垣間見えるのが面白い。深い造詣をお持ちの方なんでしょうな。

とまぁいろいろ綴ったが、大変オリジナリティ溢れるゲームなのでジャンルファンの方はプレイしてみる価値は大いにあるかと。Playismさんが噛んでいることもあり、日本語翻訳はもちろん心配無し。
無料DLCがリリース予定だったり、今後もアップデートはされていくそうなので、上で述べた一部のネガティブな感想は次第に良くなっていくかもしれない。続編に期待!

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