「World Rally Fever: Born on the Road」プレイ感想

□くそむずレーシングでう◯こまみれ

Team17からリリースされた1996年製DOSレーシングゲーム「World Rally Fever: Born on the Road」にレッツトライ。本作はGOG.comにて$5.99で販売中。ルーキー・アマチュア・プロアマ・プロの4段階に分けられた、現実世界の都市を模したサーキットを巡るラリーカーカップに挑む。まず難易度を決めたらドライバーを選択。全員で8人おり、サックス奏者や侍や獣人など頭が痛くなるラインナップになっているが、ひとまず学ランリーゼントくんを選択した。ドライバーごとに能力差があるのかは不明。

ドリフト時のカメラのパンがエグすぎる。

このレースゲーム、早い話がマリカーである。操作はアクセル、ブレーキ、左右移動、ジャンプ、ウェポン発射しかなく、ドリフトもカーブするだけでできるので、特殊操作は一切必要なくシンプル操作でスピード感溢れるプレイが可能。それがこのゲームのいいところだろう。だが、結論から言ってしまうとコース内障害物が凶悪&NPCが悪意の塊すぎて、めっちゃむずい。コースは比較的シンプルな構成のものが多いので走行自体は苦ではないが、レース中はとにかく障害物との戦いになる。岩や壁はまだ理解できるがですら障害物扱いで、道の端から端までで埋め尽くされてるのなんてまだかわいい方。横たわった巨大な恐竜の骨と遭遇したらパニックでしかない。

横一列のう◯こ箱はもはやホラー。

マリカーのようにコース上のアイテムを取得してランダムでウェポンを入手できる要素もある。触れたライバルをふっ飛ばしたり、一瞬速度が上昇したり、後方にう◯こ入りの箱を置くこともできる。う◯こ箱にぶつかったらクラッシュしてしまい、その際にう◯こが飛び散るエフェクトが表示されるわけではないが、ぶつかってしまったプレイヤーは心に深い傷を負うこと必至。
このう◯こ箱がとにかく不可解で、横一列に置かれるシーンに何度か遭遇した。何が起きたら一体そうなるのか。NPCがみんな仲良く「せーの」で置いてるのか。だとしたら悪意に満ちた許されざる行為だ。しかもアイテムが設置されてないコースも中にはあるのだが、そんなコースでもNPCは一方的に攻撃を加えてきたりする。この不公平さに苛立ちが募り、青筋2、3本切れたかも。結局、最低難易度のルーキーすらクリア出来なかった。3位以内入賞で次のコースへ進めるのだが、4コース目のニューヨークが難しくてどうしてもクリア出来なかったのだ。アーケードライクな仕様のため、入賞できないとクレジットを消費してコンティニューしない限りゲームオーバーになってしまう。だがルーキーカップの場合、用意されたクレジットが”1“しかないので、失敗は1度きりしか許されないという事実上のハードモード。難易度が上昇するほどクレジット数が増えていたので、ちょっとよくわからない設定になっている。

おわかりいただけたであろうか。今は無き「武◯士」の看板が見えることに。

試しにいろいろな難易度でプレイしてみたがコースのバリエーションは豊富なようだ。東京コースなんかは日本の街並みがよく再現されていて走っていて楽しかった。ちなみに最高難易度のプロカップはおそらく全てのカップをクリアしないとアンロックされない仕様のようだ。

前方を埋め尽くすこのドラム缶の数よ。

走っていて楽しいゲームではあるが、お邪魔要素に対処するのがかなりしんどく、精神的に良くないのでプレイ続行を諦める…。小学生くらいのときに出会ってたら悔しくてずっとプレイしてたかもー。おじさんはもうそんな気力ありません。チャレンジ精神旺盛な方はぜひ買ってプレイしてみてください。