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【早期アクセス】中世コロニーシム『Clanfolk』をプレイしてみた

  
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【早期アクセス】中世コロニーシム『Clanfolk』をプレイしてみた

ここ最近はClanfolkをプレイしてました。昨年、早期アクセスが開始されたコロニーシムです。まだフルバージョンではないため総合的なジャッジは下せませんが、プレイを通じて抱いた感想を述べていきます。

Clanfolk 概要

ジャンル中世コロニーライフシム
対応プラットフォームPC
日本語実装字幕あり
価格2,400円(アップデートに伴い価格が上昇する可能性あり)
開発MinMax Games Ltd.
パブリッシャーHooded Horse

本作をプレイするにあたりHooded Horse様からSteamキーを御提供いただいております

『Clanfolk』は、スコットランドのハイランド地方を舞台とした「中世コロニーライフシム」です。プレイヤーは、ゲームの中でハイランド地方の厳しい自然と対峙することになります。空き地と家族だけの状態からスタートして、窯や家をつくり、家畜の世話や畑の収穫など、厳しい冬と戦いながら生き残る術を学んでいきます。できたばかりの集落を、賑やかな宿屋や貿易の中心地へと成長させるか、あるいは自給自足の生活を営む豊かな居住地を築いて満足するか──クランの未来は、あなたの手にかかっています。

Steamストアページより引用
公式トレーラー

中世のディテールに拘ったスローなコロニーシム

プレイ時間ノーマルで約50時間

過酷な環境と向き合いながら少しずつ発展させていくスローなコロニーライフがClanfolkの特徴ですね。戦闘要素が無いしファンタジーでもないため絵面が地味で、劇的に優位性が高まるテクノロジーを使えるわけでもないのでカタルシスを感じにくい。でもだからこそ少しずつ表情を変えていく四季の移り変わりや家族の成長に目を向けやすいんです。

みんなの癒しになってくれたコロニー最初の出生者ケイスリン。他所のクランの男マルコルムとデキたメイティー。老衰で亡くなったものの墓を用意されなかったため腐るまで放置されたイザベル。防火措置を忘れ、焚き火から出火し火事になったソフィアの部屋。過酷な冬に耐えられず息絶えたヒヨコちゃん達。資金繰りのため売り飛ばされた飼い猫のニャロメ。成長してから売り飛ばされた、ニャロメが産んだ三つ子達。みんなが紡いでくれたドラマは私の宝物です。

プレイヤーがニューゲーム時に決めた土地は世代を経て、やがて思い出が詰まった先祖伝来の土地になっていきます。その過程において壮大なゲーム内目標なんてものはなく、ただただクランの営みを続けていくというのが本作のスタイル。それが簡単なようでいて難しい。その営みは牧歌的であることも含め、中世の手間や苦労を再現した激渋なディテールでデザインされてるからです。気温や湿度といった、生活環境と住民の心身に影響を及ぼす外的要因、手間のかかるクラフト、堆肥による土壌改良、季節に大きく左右される食料事情。生きるって大変。

冬は水源が凍結するし、暖かい衣服が無いとみんなの労働意欲が低下する

それらをカバーするための要素として雇用と交易が用意されてるのがいいですね。外部のクラン員を日雇いして労働力をアップさせたり、外部クランの商人と売買し資金や材料を得ることが可能です。資金を得る方法としては旅館の経営というちょっとしたビジネス要素があります。これは宿の設計も楽しめるしグッドアイデア。いずれも対象のキャラを厚遇することで外部クランとの友好度が増し、リターンの内容が充実していきます。クラン同士の相互関係は早期アクセスを通じてもっと拡張されてほしい要素です。

クラフトをこなすことで新たなレシピがアンロックされていくよ

リアル路線の豊かな味わいを持つClanfolk、かなり気に入りました。早期アクセス中ゆえのコンテンツ不足感は否めないですが、とくにこれといったマイナスな印象は受けませんでした。もしかすると戦闘要素が追加されるかもしれないとの事ですが、私はわざわざ追加しなくてもいいんじゃないと思います。もっと自然環境や、人物同士のコミュニケーションといった日々の暮らしにフォーカスしていった方が深みが出そう。現在は狩猟関係の要素の追加が計画されてるようです。今後のアップデートが楽しみな1本になりました。

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