『Darksiders II Deathinitive Edition』クリアレビュー

Darksiders Ⅱ(ダークサイダーズ2) Deathinitive Editionをクリアしたので感想をば。

どんなゲーム?

3DアクションゲームDarksidersシリーズの2作目に当たるDarksiders Ⅱ(2012年リリース)のDLC全部込み&リマスタリング バージョンがDeathinitive Editionとなる。2015年にリリース。

オリジナル版からの改良点として、HD対応、グラフィック強化、ゲーム内バランス調整が挙げられる。

派手なアクションバトルを軸にパズル・RPG的要素を加えた作品であり、前作の主人公ウォーの濡れ衣を晴らそうと奔走する四騎士の一人、デスが本作の主人公となる。

ジャンルアクション・RPG
対応プラットフォームPC・PS4・Xbox One・Nintendo Switch
日本語実装日本語字幕あり
価格2,980円(Steam参考)
開発Gunfire Games・Vigil Games
パブリッシャーTHQ Nordic

クリア感想

以下の内容は前作との比較に多分に触れてます。ご容赦ください。

初代Darksidersを構成してた要素はそのままに、キャラクタービルドや装備カスタマイズといったいわゆるRPG的な要素を足しており、それが見事にマッチしてる。

RPG的要素

今作で加えられたRPG的な要素はありきたりな作りだが本作のプレイをとても楽しいものにしてくれており続編としての順当な進化を感じさせてくれる。

  • 【スキル】
    レベルアップ時に獲得できるポイントを使い様々なスキルを取得・強化できるようになった。装備との組み合わせや敵との相性を考慮してビルドを練るスキルツリーの醍醐味を味わえる。安価でリセットできるのは嬉しいところ。
  • 【装備】
    装備品まわりのシステム(レアリティ、付与効果、武具作成)は堅実かつバランス良好。単純に攻撃力/防御力のアップを図るだけでないいくつかの方向性が用意されてる点はとても評価できる。
    戦闘後の戦利品集めはやはり楽しいし、自動収集機能のオン/オフはユーザビリティ高し👍
    しかしユニークアビリティの説明記載が無い点が唯一不満。というか謎。
  • 【クエスト】
    クエストシステムを採用。メインの他、NPCから受注できるサイドクエストが用意されてる。といっても探索をこなしてればクリアとなるものばかりなのでプレイスルーに風味を加える程度のものとなってる。

バトル

バトルについては異なる武器種が登場するものの前作と差はほぼない。近距離、中距離を中心にカウンター、回避、無敵モードを絡めたスムーズなバトルが楽しめる。

一度に登場する敵数が多く一騎当千の爽快感を味わえる反面、それに伴い一部のシーンではバトル難易度が若干高めに感じられた。

ボス戦時のギミック利用は健在で、通常戦闘とはまた違う瞬発力が求められる。

また、バトルに限った話ではないがカメラ距離が若干近すぎる気がする。終始カメラワークに見づらさに近い違和感のようなものが付きまとってた。個人差があるのかもしれないがもう少し遠目ならよかった。

巨体ボスとの戦いは見どころ

パズル

ダンジョン攻略=パズル攻略でもある。ダンジョン全体がパズルで構成されてるといっても過言ではなく、それがダークサイダーズの魅力の一つでもある。私の大好きな要素だ。

独自性はないものの相変わらずそつなく出来てるんだこれが。

パズルに利用されるギミックは前作と共通のものもあり、経験してるかどうかで難易度に差が生じると思う。

そのパズル難易度だが全体的に前作よりも低下してる。良く出来てるものの個人的には簡単すぎたのでちょっとだけマイナス評価。

探索

探索要素は前作以上に充実してる。メインとは関係ないダンジョンがいくつも用意されてるくらいだ。そこにはボスやユニーク武具、収集アイテムが眠っており、探索欲求を大いに満たしてくれる。

もちろん新たなガジェットを入手し、すでにクリアしたエリアを再探索し新たな道を発見する楽しみは健在。

ストーリー・その他

ストーリーは分かりづらいし退屈。でもデス様がかっこいいので許す(笑)

一応シリーズ全作クリアした上で今回の感想を綴ってるがキャラクターデザインに関しては2が一番かっこいい。とくに敵方は皆抜群にイケてる。ダンジョンやオブジェの造形も細部まで凝ったものが多くほんと好き。

まとめ

前作の良さを殺すことなく新要素をうまくミックスさせることに成功した作品。

一部前作よりトーンダウンしたところも感じられたが、それはゲーム性の拡張がプラスに働いてる面に比べたら些細なことでしかない。

なによりダークサイダーズを構成するバトル・探索・パズルは相変わらず楽しい。そう思えたのが一番の収穫だった。