ロジクールG「G304 LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングマウス」使用感想

ここ数年愛用していたRazerのゲーミングマウス”DeathAdder 2015 Chroma”の調子がすこぶる悪い。クリックがいうことを聞かなくなりました。サイドの湾曲が特徴的な右手用で、私の手によく馴染みお気に入りだったんですが、いよいよ別れのときが訪れてしまったようです。

ということで次なるマウスを、と考えたわけですがせっかくなのでここはひとつ今まであまり触れてこなかったワイヤレスマウスに挑戦してみようと思いました。ちょうどロジクールGの新しいワイヤレスマウス「G304 LIGHTSPEED」がそろそろ発売されるというタイミングだったので早速購入。8月の下旬に発売予定だったものを10日に前倒ししての発売となりました。ラッキー!

お馬鹿になってしまったDeathAdderで数日耐えつつ、ようやく手元に届きました「G304 LIGHTSPEED」。いちユーザーとして主観的かつ率直な使用感想をお届けします。

❏機能紹介

まずは製品の機能紹介。

ゲーミングブランド”ロジクールG”のゲーミングワイヤレスマウス「G304 LIGHTSPEED」は新世代の高性能ワイヤレステクノロジー”LIGHTSPEED”を採用しています。これによりレポートレート1msを実現しており、無線による遅延の心配などはありません。有線ゲーミングマウスと遜色ないプレイが可能です。

反応・精度・電力効率に優れたロジクールGの次世代センサー”HEROセンサー”を搭載。詳細はロジクールの説明ページをご覧ください。DPI範囲は200~12,000。マウスホイールの手前部分に押すたびにDPIが切り替わるボタンがあり、デフォルト設定だと 400・800・1600・3200 の4段階から選択可能。

ロジクール製デバイスのカスタマイズが可能になる”ロジクール ゲーミングソフトウェア”ももちろん使えます。DPI、レポートレートなどのカスタマイズの他、”電源モード”を低・高の2つから選択できます。”低”はパフォーマンスを抑えた省電力モードで、電池寿命が最大9カ月になると謳われています。”高”は本来のパフォーマンスを発揮できるモードとなっていて、ゲーム用途だとこちらを選択したほうがいいでしょう。こちらの電池寿命は最大250時間だそうです。初期状態だと”高”モードになっていたので、とくにカスタマイズの必要性が感じられない・ロジクール ゲーミングソフトウェアを使うのが面倒だという方は、箱から出してそのままゲームプレイしちゃっていいと思います。

ロジクール ゲーミングソフトウェアを使えばボタンのカスタマイズも可能なので左右のクリックを逆転させる設定ができます。G304の形状は左右対称なので、この機能を用いれば左利き用としてもいけそうな気がします。サイドボタンの位置を我慢すれば。

DPIのカスタマイズ面を見ますと、デフォルトの4段階切り替えを1~5段階に変更でき、それぞれのDPIレベルも50ずつ調整可能。DPIをマウスのボタンで切り替えると同時に、ボタンすぐそばのライトが切り替えた段階に応じた色で点灯するので、切り替えたDPIの値が分かるようになっています。(自分でその色を覚える必要はありますが)

本体重量は乾電池込みで99ℊと軽量で、長時間のプレイでも手が疲れにくいです。対応OSはWindows7以降、MacOS 10.11以降、またはChrome OS。

メーカー希望小売価格は税別で5,250円です。ゲーミングマウスで5,000円台はリーズナブルですよね。

❏同梱物

画像左からレシーバーの延長USBケーブル・本体・単3乾電池1本、あと箱。

G304は完全乾電池タイプの無線マウスです。ケーブルを接続して有線としても使用可能といった機能はありません。交換用のソールも付いてません。

箱サイズは必要最低限なサイズで小さめ。個人的にグッド。もちろん保証書も付いてます。2年間の無償保証。

肝心のUSB無線レシーバーはマウス本体の内部、電池を挿入する部分のすぐ側(上画像参照)に格納されていました。持ち運ぶ際はここにレシーバーをしまっておけば紛失させずにすみそう。

本体のフタは手前にスライドで開きますが、フタを元に戻すときは多少スライドしづらく感じます。強引に戻そうとしてフタのツメが損傷しないようにしましょう。

デスクトップPC利用の場合はレシーバーを延長ケーブルに繋いで卓上まで持ってくるわけです。

❏使い勝手の感想

せっかくなので引退したDeathAdder先輩と外観を比較しつつ、実際に触ってみて感じたことを記していきます。ちなみにG304のカラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。私はホワイトを購入しました。珍しいですよね、白いゲーミングマウスって。なんかPortalに出てくるWheatleyやGLaDOSのように見えてくる…。

質感は全体的にマットで、天板部とサイド部で若干質感が違います。指がかかるサイドの方が天板よりもほんの少しザラッとしています。

マウス本体の大きさですが、ご覧の通りG304の方が一回り小さいです。手の小さい方にもしっくりくるのではないでしょうか。

ホイールはエッジが角張っていて、丸みを帯びているDeathAdderとはまた違う感触です。ラバー素材なので滑りやすいということはなく、ちゃんと引っかかってくれます。とくに問題なし。

天板部の”G”のロゴは光りません。印刷されているだけです。

上画像は手前側から見たものですが、高さもけっこう差があります。上手に撮れませんでしたがG304の形状は左右対称です。DeathAdderサイズに慣れていると握ったとき高さが低い分、かなり平べったく感じます。”手のフィット感”という点では個人的にはDeathAdderのほうがいいかな、と。やはり湾曲した左右非対称デザインで右利き用に特化してますので。

本体左側についている2つのサイドボタン。触ってみた感じ、ちょっと小さくないか?というのが率直な意見。もう少しボタンが大きければ押しやすそうですが、ボディが小さいことに起因しているのかも?サイド部はラバー加工などはとくにされていません。それでもザラッとした質感なので指が滑りやすいということはありません。

底面のスライドスイッチは電源のオン/オフになっています。ソールは外周5か所、センサー周りに1か所。

❏感想まとめ

個人的に今まであまりワイヤレスマウスに触れてこなかった理由として、遅延は大丈夫なのか?という心配があったのですが、それは前時代的な考えだったようです。G304をFPSやアクションなどいろいろなジャンルで使用してみましたが、入力遅延、感度などの違和感は一切ありませんでした。むしろワイヤレスによる恩恵というか、いろんな姿勢にフィットしてくれるんですよね、当たり前ですが。これがとても快適です。有線でも不便はないと考えていましたが、実際にワイヤレス生活してみないと良さにはなかなか気づけないものです。卓上も少しスッキリしました。

私はかぶせ持ちスタイルですが、フィット感はDeathAdder先輩に及ばず。背が低く左右対称な形状、軽量であることを考慮するとつまみ持ちに向いてるかもしれません。あと、サイドボタンの大きさが個人的に気になりましたが、これは慣れれば問題なさそうにも思えます。

G304の電気供給は乾電池のみですが、ロジクールにはマウスパッドに置いておくだけで充電されるシステムが利用できるワンランク上のG703、G903というモデルも存在します。それらに比べると乾電池の交換は正直面倒ではありますが、その手間を許容でき、なおかつ安価でもしっかりゲームで使える軽量ワイヤレスマウスが欲しいという方には最適のように感じられますし、その点がG304のセールスポイントなのではないでしょうか。

お求めやすい価格なのでワイヤレスゲーミングマウス未体験の方にとくにおすすめです。