協力プレイが楽しめる箱積みパズルゲーム『 Pile Up! Box by Box 』レビュー

Steam版『Pile Up! Box by Box』(パイルアップ! ボックス・バイ・ボックス)をクリアしたのでレビューをば。

どんなゲーム?

段ボールで工作されたキュートなビジュアルが特徴的な3Dアクション ✕ パズル ✕ パーティーゲーム。

ソロはもちろん最大4人までのローカル協力プレイにも対応。

対応機種PC, PlayStation4 / PlayStation5, Nintendo Switch, Xbox One / Xbox Series X|S(家庭用機は8/17リリース予定)
パブリッシャー / デベロッパーHandyGames / Seed by Seed
価格1,750円(税込み)
年齢区分3才以上対象
※ Microsoftストア参照

感想

まずはゲーム内容について。
本作はハブとなる世界から様々なバリエーションのエリアへと移動し、そこで提示されるお題をクリアすることで次のエリアへの扉をアンロックしていくことになる。

本作はパズルゲームとしての要素が色濃いがやることはシンプル。基本的に箱を積み上げて段差を乗り越えていくことに終始する。そのための手段として足場を動かすボタンや壁破壊といったギミックが用意されてるが全体的にパズル難易度やアクションの要求度は低く、また誤ってステージ外へ落下した場合は運んでいた物含め瞬時に復活できる等、カジュアルかつハードルが低い作りになってる。

そんな本作を語る上で外せない点はパーティーゲームとしての側面を併せ持ってることだろう。プレイヤーが操作するキャラは見た目通り箱=足場として機能する。協力プレイ時にはプレイヤー同士がお互いを運んだり投げたりして積み上げることが可能で、2人なら2人なりの、4人なら4人なりの突破方法が見つかるはず。クリアまでの過程をわいわいと試行錯誤しながらプレイするのはとても愉快で、トライ&エラーが簡単なおかげでプレイ中は不慮の事故すらも盛り上がる一幕となるだろう。

さて、何で私が協力プレイ時の所感を述べることができたかというと、実は本作のカジュアルでハードルが低い作りならファミリーで楽しめるんじゃないかと考え、娘(小3)を被験者として協力プレイのパートナーに選任したからである。ちなみに娘はマイクラとあつ森をたまにプレイする程度で他ジャンルのゲームはあまり手を出してないしパズル系はおそらく初めてのはず。

結果としては大正解。箱を積み上げるという単純明快なシステムと、易しめの難易度のおかげかスムーズに慣れることができた娘は終始「楽しい」と口にし、2人で度々試行錯誤しながらも最後までクリアすることができた。娘はギミックと協力プレイを上手いこと活用し、一見踏破が無理そうな所へ辿りつけることに今までにない悦びを見出したようでまさかの2周目をせがまれる事態に(笑)。

道中で集めた通貨を使ってスキンの購入ができるよ

ここでグッドなポイントとグッドではないポイントを書き出してみよう。ファミリー層としての意見が加味されてます。

Good

  • キュートなビジュアル
  • カジュアルな難易度
  • 低いアクションの要求度
  • ストレスフリーなトライ&エラー
  • 老若男女が楽しめるパーティー性とハードルの低さ
  • 必要最低限な文章量(小さい子でもとっつきやすい)
  • ついつい集めたくなってしまう収集物とキャラスキン
  • 息抜きに最適な4種のミニゲーム(マルチプレイ限定)
  • やり込みたい人向けのスピードランモード
  • 良心的な価格

Not Good

  • 配置物の角度調整がしにくい
  • 一部の見にくいカメラアングル
  • 一部の把握困難な遠近感
  • オンライン協力プレイ非対応
  • やや少なめのボリューム(クリアまで5時間程度)

パズルゲームではあるが雰囲気含め気軽に楽しめる点が魅力。息抜き要素としてマルチプレイ限定のミニゲームがあるがメインとはまた違う盛り上がりを見せてくれる。1人プレイならカジュアルなアクションパズルゲーム、複数人ならパーティーゲームといった2つの表情を持ってるのが本作の面白いところ。

盛り上がれるローカル協力プレイ対応のタイトルを探してるなら『パイルアップ! ボックス・バイ・ボックス』はぜひオススメ。ファミリーで楽しめるゲームとしては我が家のお墨付きですから。