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GOG版「Deus Ex: Mankind Divided」DLCにまさかのDRM?

    
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GOG版「Deus Ex: Mankind Divided」DLCにまさ...

GOG.comで販売中の「Deus Ex: Mankind Divided」のDLCにDRMが施されていた、という話題を目にしました。なになに?どーゆーこと?

□発覚

「Deus Ex: Mankind Divided」は2016年にリリースされたスクウェアエニックスの作品ですが、GOG.comでの配信開始は2020年4月29日。つい先日のことです。
4年前の作品で、なおかつGOG初登場ということもあり、いきなり85%オフ特価での配信スタート。そりゃ買うユーザーも多いわけで、この記事執筆時点で「Deus Ex: Mankind Divide – Digital Deluxe Edition」は売上1位となっています。

そんな「Deus Ex: Mankind Divided」(以下DE:MD)には無料のダウンロードコンテンツが、Digital Deluxe Editionにはさらに追加コンテンツが付属しています。これらDLCに関して問題があったようです。

発覚したのは配信開始当日にGOGフォーラムで投稿されたゲーム内で使用できる銃やアウトフィット等のDLCを受け取ることができないという報告。ゲーム内でそのようなDLCにアクセスできる本来あるはずの項目が存在しないとのことでした。

同様の報告がいくつか挙がるとともに、自分はとくに問題なくアクセスできた、というユーザーも出現。
議論と検証が交わされていく中で導き出されたのは、“Galaxyを実行、かつオンラインであればDLCにアクセスできる/オフラインだとDLCにアクセスできない”という検証結果でした。

このことからある疑念が浮かび上がります。それはDRMがかけられているかもしれない、ということ。まさかDRMフリーを謳うGOGでそんなことある?
(Gwentという特例はあるけど。)

□原因

そんな中、DE:MDをクラッキングしたグループ(グループ名はあえて伏せておきます。)のクルーのコメントが掲載され、この仕様の原因が判明したと思われる。以下の箇条書きはそれをまとめたもので、真実であるかどうかは分からない点にご注意ください。

  • スクエニとEidos MontrealがGOGに渡したバイナリはSteamの要素が全てそのまま残されている状態だった。
  • おそらく開発費用をかけたくなかったからと思われる。
  • そのためGOGはGhostと呼ばれる独自開発したラッパーを追加しなければならなかった。
  • これはSteam APIコールを変換してGalaxyにリダイレクトするもの。
  • そのためGalaxyを実行しないとDLCがアンロックされないようになってしまった。
https://www.gog.com/forum/deus_ex_mankind_divided/game_is_missing_the_outfitweapon_dlcs/post85

うーん、何かいろいろ考えさせられますね。Steamに関する部分をGOGが勝手に書き換えるのはアウトなわけで、提出されたものでなんとかしようとしたのか?でもそれを拒否することだって出来たはず。スクエニに強く言えない事情でもあるのかな?Deus Exシリーズのラインナップをなんとしてでもコンプしたかったのか、はたまた大手パブリッシャの訴求力に頼りたかったのか…。もしくはスクエニの修正パッチが来るまでの一時的な対策だったのか?

どのような意図が働いてこの仕様になったのかは考えたところで分かるわけではありませんが、Galaxyを実行、かつオンラインでなければDLCにアクセスできないという点においては事実です。オンラインであることの強制…これはもうDRMだろ、との声が多数出ているのが現状となっています。このせいでストアのレビューには低評価がちらほら。ユーザーはDLCも含めた上でのDRMフリーだと思って購入してるわけですから、せめてDLCは要オンライン!とかストアに注意書きせねば。

とにかく早い対応が望まれるところです。GOGサポートからの現在修正中という応答報告も挙がっており、対策に乗り出してはいるようですが、いつ頃修正されるかはスクエニ側の作業次第?というか修正するのであれば最初からやっておくべきでは…。

今後進展があったら補足しておきます。

5/7 追記】「Deus Ex: Mankind Divided」のDLCがGalaxy無しでプレイ可能になるよう修正したとアナウンスされました。一件落着ですね。

情報・参考元 GOGフォーラム reddit1 reddit2

Comment

  1. 山の中 より:

    ちょっとスレ違い(おまけに長文)で申し訳ありませんが・・・

    現在GOGで絶賛開催中の「games featuring female protagonists」で「Hyperdimension Neptunia Re;Birth1 – DLC pack」が出てまして、「へー日本から買うことができるようになったんだあ」と思いページに飛んだら、当然のことながら「To play this game you also need 」で本編が出ていました。で、これをクリックすると、おま国ワープトラップが発動しました。やっぱりかあ・・・

    ありがたくもDLCだけおま国を外して下さるというリージョン管理って、やはりパブリッシャーが指定してるんでしょうかねえ?

    時々フォーラムでも「GOGユーザーはパブリッシャーから馬鹿にされてる」みたいな話題が出ますが、もし「DE:MDをクラッキングしたグループ」の話が本当だとしたら、そういうことなんかなあ。などと思ってしまいます。

    ちなみに「ネプテューヌRe;Birth1」は、Steamでは日本語音声字幕付きで、ほぼ同じお値段で日本国内向け絶賛発売中です。

    やっぱりSteamの方がおそらく圧倒的にユーザーが多いので、GOGの扱いが軽くなるのか、それともパブリッシャーがDRM-freeに対して拒否反応を示すのか・・・

    いずれにしても残念な事ですが、これにめげずGOGには頑張っていただきたいです。

    • あまがや より:

      アプデがSteamより遅くなったりする事例も軽く見られている証かもしれませんね…。
      モダンな新作もいいんですけど個人的にはレトロな、もっと言えば国産のレトロなやつをなんとか販売してほしいっす。

      • 山の中 より:

        国産のレトロゲームについて、初代の「現代大戦略」をサルのようにやりこんだ自分としても全く同じ意見です。
        国内ならプロジェクトEGGも有りますが壊滅的に使いにくいし
        あと多少時代が新しくなりますが、DLsiteとかで売ってる場合もありますねえ(火星計画2を買ってしまった。1は無いみたいだけど)

コメント

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