ゆるり鉄道旅を楽しめる『Locomoto』レビュー
ポッポ―!
7月24日にリリースされたSwitch版『Locomoto』をクリアしてみた🚂
本作をプレイするにあたりTHQ Nordic Japan様より製品キーを御提供いただいております。
ゲームの概要
| ジャンル | アドベンチャー、カジュアル、シミュレーション |
| 対応プラットフォーム | Nintendo Switch™、Steam |
| 開発 | Green Tile Digital |
| パブリッシャー | Amplifie Studios |
Locomotoは、列車を舞台とする、心地よいライフシムアドベンチャーゲームで、プレイヤーは車掌となります! 様々な動物の乗客の世話をしながら、列車をカスタマイズ、管理、拡大しましょう。 列車に乗り込み、数々の曲が収録された柔らかなLo-Fiオリジナルサウンドトラックを楽しみつつ美しい景色の中を旅しましょう。
公式サイトより引用
Locomoto レビュー
| プレイ時間 | 25時間 |
| プレイ時のバージョン | 1.1.0 |
プレイヤーは列車の運転士兼車掌となり、各地を行き来しながら住民たちと交流し、クエストをこなしていくのが『Locomoto』の基本サイクルです。列車まわりのシミュレーション要素は控えめで、操作もすぐ覚えられる簡単仕様。全体を通して“ゆるく楽しめる鉄道旅”に徹しており、肩の力を抜いてプレイできるのが本作の持ち味といえるでしょう。
ゲームの流れ
ゲームはキャラクタークリエイトからスタート。目や口といった基本パーツに加え、どうぶつキャラならではの部位も調整可能。ひょんなことからマイ列車を手に入れた主人公は、それを動く拠点としながら自分の村を救う旅に出ます。
各地の駅を訪ね、住民と交流してクエストをこなし、周囲のエリアを探索して素材やアイテムを集める。基本はこの繰り返しです。クエストにはメインとサイドがあり、物語を追うもよし、気ままに寄り道するもよし。探索の動機づけとして、レシピや壁紙、アウトフィットなどが至る所に隠されており、宝探しのような要素も楽しめます。

列車の運行について
乗客の手荷物を空席に置けば乗車完了、乗客は降りる際に料金を支払うという簡潔なシステム。貨物は貨物車に積み込み、運転はマップで目的地を選びレバーを引くだけで自動運行が始まります。
走行中には速度調整のための石炭投入の他、清掃や飲食サービスなどの仕事が発生しますが、操作も作業もシンプルで、それらを怠ったとしてもペナルティは存在しません。また、昼夜の切り替えはあるものの、ダイヤや時限クエストといった時間を意識させられる要素は排除されています。いずれもシミュレーション度合いは控えめとなっており、あくまで“マイペースに鉄道員気分を味わう”ことに焦点を置いた、穏やかな設計です。

ただし、その緩さゆえにクエストの進行に躍起になったり、運行の効率を求めすぎると一気に作業感が前に出てしまうため、焦らずのんびりプレイするのが吉でしょう。個人的には、一人称視点で車窓を眺められるなど、そののんびりできる時間をより有意義に過ごす仕掛けがあればさらに嬉しかったと感じます。
列車のカスタマイズ
本作を語る上で欠かせないのが「列車のカスタマイズ」です。
- 車両編成:サイズやデザインの異なる車両を自由に連結
- 外装・内装:壁紙や床、外装カラーをワンボタンで変更
- 家具レイアウト:クラフトで作ったシートや棚、ランプを配置
- クラフト:素材をレシピ通りに組み合わせ家具を作成(分解で素材回収も可能)
自由度は決して高くはありませんが、「自分だけの列車を作る」という体験は新鮮で、ゲームを象徴する楽しみ方のひとつとなっています。車両や家具のデザインは落ち着いた印象でややユニークさに欠ける一方、逆に言えばコーディネートしやすく、世界観に馴染ませやすいです。

操作キャラの衣装も変更可能で、探索で入手した帽子やズボンを組み合わせて自由にコーデすればより気分も乗るというもの。車掌らしくしするのもよし、旅行者気分を味うのもまたよいでしょう。
クエスト
クエスト内容は「アイテム収集」や「目的地までの送り届け」が大半で、変化に乏しいのが実情です。一部クラフトに関わるものもありますが、基本的にはシンプルそのもの。長時間遊ぶと単調さが目立ちますが、“ゆるり鉄道旅”という方向性の維持には止む無しといったところでしょう。

幸いにもメインストーリーには地域にまつわる謎やキャラの過去など、ミステリアスな展開が盛り込まれており、最後まで関心をつなぎとめてくれます。
まとめとその他の特筆ポイント
- 全体を通してのんびりマイペースに遊べるのが魅力
- 列車の乗務はシンプル
- 列車カスタマイズは本作を象徴する楽しみ
- クエストは単調さが目立つ
- 郷愁を誘う素晴らしいLo-Fiミュージックが気分を盛り上げてくれる
- ローカライズはとても自然(一部未翻訳箇所あり)
- Switch版ではアップデートで改善されたものの稀にクラッシュ
『Locomoto』は、シミュレーションの精緻さや効率を追う作品ではなく、あくまで気分や雰囲気を味わうためのライフシムアドベンチャーゲーム。アイテム探しや釣りなど列車の運転以外にもできることは色々あります。列車で様々なロケーションをめぐり、気ままに過ごす――そんな体験を望むプレイヤーには心地よい時間を与えてくれる一作となるでしょう。