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『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』プレイログ#56

  
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『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornoby...

ネタバレ注意

前回からの続き。

まず、ポッドの起動をさくさく進めるスキフさんだが、おかしな点に気付いた。スキフが行った操作手順が説明書通りになっていない。詳細は前回を参照。最初にカートリッジを挿入するはずが、ポッドが立ち上がってから挿入している。単純に整合性を重視せずに描写しただけか、それとも後の展開に影響する意図した描写なのか。暗号や仕掛けが大好きなGSC Game Worldさんのことだから後者だと信じたい。

スキフ、お前そんな顔だったの

ポッド内で15年モノの熟成謎汁に満たされ目を閉じるスキフさん。意識が時を遡ったのか、それとも過去のシーンに切り替わっただけなのかは不明だが、自宅がアノマリーによって破壊された時の出来事が映される。

出現したアルファにスキフが触れるとゾーンで体験した一連の場面が次々と再生される。そのほとんどが重要な選択を行った時の場面だ。自宅でアルファを手にした瞬間から、スキフが何を選択してゾーンの解放へと至るか、その道筋がすでに定められていたということなんだろうか?ファウストは以前スキフを”モノリスの使者”と呼んだが、その道筋は自分で選んだように見えて、実はモノリスの意志に沿っていただけに過ぎなかったのかもしれない。実際、アルファの形状はミニサイズのモノリスに見えなくもない。

シーンはどこかの施設内に切り替わる。容器に保管されたアルファをバックに、白衣を着た男達が忙しなく何かを操作している。世界地図の上に書かれたキリル文字がヒントになるかと思い、レンズアプリで読み取ってみたらドゥーガだと判明。IPSFの隊員が周囲を巡回してるけど、この白衣の男達はそれに連なる国際的な研究機関なんだろうか?

突然アルファが輝き、その場にアノマリーが発生。研究者たちの元に無線が入り、世界中の施設でアノマリーが活動してると伝えられる。と同時に、カイマノフの隠し書斎にあった謎の電飾地球儀がその事態に呼応するかのように点灯し始める。

挿入されるカイマノフがかつて語った言葉。

「最大の誘惑とは完全に理解してないものを制御しようとすることだ(Cコンシャスネスの愚行)。
だが、全く説明の付かないものと対峙した時、私たちはどうすればいい?(ゾーンは人の手に余る存在)
引き裂いて手土産にする者もいれば(ウォードやSIRCCA)、境界線の中の檻に鎖でつなぎ止める者もいるだろう(ストレロク)。
ゾーンが真に必要としているのは、我らの慈悲の心だけかもしれない(人に向けられた慈悲はシャイニングだが、ここではゾーンに向けられた慈悲、つまり解放を指している)。
その時が来たのかもしれない…ゾーン自らに運命を選ばせる時が。」

続いて、世界各地が混乱に陥る様子を伝えるニュースキャスターの音声が流れる。世界中の施設を中心にゾーン化したと思われる。

カイマノフやストレロクはゾーンを意識ある存在かのように捉えている節があったが、仮に生命体であった場合、その本質は生存であり、そのため増殖や分裂は自然な振る舞いだと考えられる。各地に発生したゾーンで新たな物語が生まれ、それらは互いに結びつき構造化していく。そしてやがて秩序を形成する。飛躍しちゃったけど、こんな感じのゾーン自己組織説が頭に浮かんだ。

さて、場面は切り替わりラストシーン。薪を割るカイマノフ。光熱放射に飲まれたかに見えたが無事だった模様。空を見上げると、そこにはバリアのドームが無い。光熱放射が来た時にバリア発生装置(エミッター?)に落雷してたから壊れたのかもしれない。

歩き出したカイマノフは敷地の境界まで来たところで羽織っていた上着を脱ぎ去る。するとなんということでしょう!

こっち見んな

は?

えーと…頭が痛いw

カイマノフはファウストで、ファウストはカイマノフだった??最後の最後で爆弾ブッ込んでくるなよもう!

とにかく、この男が死んだふりをして暗躍していたのは間違いない。というかゾーンが解放される瞬間を待っていた?思い返せばカイマノフの隠し書斎で見つけたプロジェクトY資料にはファウストが絡んでるとも解釈できる工程が書かれていた。そしてスピーチ原稿には各地に散った解放者を待機させる指示が書かれていた。スキフにゾーンを開放させ、世界各地にゾーンを増やす。全てはファウストの計画だったと?

考えてもわからないもんはわからないので、ひとまず頭の片隅に置いておこう。だがカイマノフとファウスト、この2人を結び付けそうな要素はプロジェクトYだ。その名称からして、プロジェクトXの次をゆく計画という意味なんだろうか?プロジェクトYを深堀りすればこのエンディングはじめSTALKER2の解像度が上がるかもしれないな。

ファウストはどこかへ歩き出し、最後にドゥーガの全景が映り、完結。ドゥーガがエンディングの鍵を握っていたのは間違いなさそうだが、ファウストのラストメッセージもまた意味深だ。

「秘密にしておけることなど何もなくなる。時間の問題だ。
かつての私はモノリスに盲目的に仕えていた。モノリスに目覚めさせられるまでは。
人生の冒険を続けるには、自由を受け入れねばならない。
それがゾーンの贈り物だ。」

このエンディングはゾーン解放を選択した場合のエンディングだということに注目したい。伝えたいテーマは解放だ。まるでファウストも解放されたような演出ではないか。カイマノフという偽りの衣を脱ぎ去り、真の姿をさらけ出して敷地の境界を跨いだのは解放の暗示だ。そうか、これはスキフの物語であると同時にファウストの物語でもあったんだな。結果的に2人の自由と束縛が逆転した形になったのも興味深い点だ。

というわけで「S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl」クリアー!ここまでお読みいただきありがとう&おつかれさまでした。

いやー、にしても

なっげえ…

長すぎるよストーリー。いや、長いのはいい。難解すぎるんだよあまりにも。これ普通にプレイしていてすんなり理解できる人いるの?しかも9割くらいシリーズ作通過してるの前提の内容じゃん。覚えてないってのw 今作で初めてSTALKERに触れる人、ついてこれんのかな?

とりあえずストーリーについてはそんな感想だけど、分岐があるのでいつかはリプレイしたい。次はウォード側がいいな。MODも入れたいところ。

リリースされて以降、この1年の間にアップデートがどんどん来て、評価が上昇傾向にあるみたい。コミュニティに長く愛されてきたシリーズなだけあってMOD展開含め今後も楽しみ。ところでDLCいつ出るのかな?もう2025年終わるよ?

コメント

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