天変地異サバイバル『Don’t Escape: 4 Days to Survive』クリア感想

『Don’t Escape: 4 Days to Survive』をクリアしたので感想をば。

どんなゲーム?

滅びゆく地球を舞台に、天変地異を乗り越えるため知恵と閃きでサバイバルするポイント&クリック式のアドベンチャーゲーム。

ジャンルポイント&クリックADV, サバイバル
開発Scriptwelder
パブリッシャーArmor Games
プラットフォームWindows, Mac OS
動画タイトルは改名前のもの

クリア感想

いやー良かった。素晴らしい作品に出会えた。今までプレイしてきたポイント&クリックADVゲームの中で最高峰。
ストーリードリブンではあるんだけど、この手のジャンルでは珍しく比較的ノンリニアな体験ができる稀有な一品。

ゲームプレイの流れを紹介した方が魅力が伝わると思うので、感想を交えつつ書いていきます。ストーリーには触れないのでネタバレは御安心を。

👉ゲームプレイの流れを紹介しつつ感想を述べるよ

地球は死に瀕している。
月が崩壊したことにより1日毎に様々な天変地異が襲いくる。

主人公は孤独な生存者デービッド。
彼は流浪の末、とある無人の一軒家を見つける。そこを拠点とし、天変地異から身を守るため一軒家の要塞化を進めることに。

1日の始まりはデービッドの悪夢から始まる。その夢の内容が、その日に襲来する天変地異を表す。

天変地異は様々なパターンが用意されている。
熱波、寒波、雷雨、毒ガス、ミュータント等、いずれも対策しないと命を落としてしまう。

天変地異の種類は周回ごとに異なる。1周だけでは全て体験できず、エンディングも複数用意されている(トゥルーエンドあり)。リプレイ性は極めて高い。

天変地異は夜に起きるので、それまでに家の要塞化を済まさなければならない。その日に起きる天変地異に合わせた防衛策を講じ、時間内に各ロケーションから材料を回収してくる必要がある。

例えば熱波には熱を下げる工夫、雷雨には落雷を避ける工夫を家に施す必要があり、それに見合った材料を見繕わなければならない。

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材料同士を組み合わせられるクラフトシステムを利用し、いかに必要なアイテムに辿り着けるかが鍵となる。さらにそのアイテムの活用方法・配置場所にも頭を悩ます。
これらは閃きと洞察力が必要となるパートであり、ポイント&クリックADVゲームならではのパズルを推理する楽しさがそこにはある。

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移動や作業には時間がかかる。持ち運べる量にも限界はある。車を使おうものなら燃料が必要になってくる。

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プレイヤーを徐々に追い詰めるこれらのマネジマント要素が非常に良いスパイスになっており、漫然となりがちなジャンルにおいても一定の緊迫感を保つことに成功している。

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夜が訪れると、日中行った対策がどういった影響を及ぼしたのか診断される。無事夜明けを迎えることができれば、次の天変地異に備えて再び準備をする。対策が不十分だと待ち受けるのは死だ。これを繰り返し、タイトルにある通り4日間サバイバルするのが目標となる。

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難易度は若干高めといったところだが、セーブが任意で8ヶ所まで保存可能なのでやり直しが効きやすい。
英語テキストに関しては難しい文法が無いのでわりと読みやすいが、ちゃんと読まないと進行に障る場合がある。まぁ単語が理解できれば雰囲気で何とかなるっちゃなる。

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4日の間に様々なイベントが起き、物語は予想だにしない結末を迎えるだろう。

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イベントも複数のパターンが用意されている。天変地異+イベントの半ランダム要素同士のマッチング、そしてプレイヤーが選択した行動により変化するプレイ内容。これらの歯車が綺麗に噛み合ってゲーム全体が駆動しているのを感じる。これは本当に素晴らしい体験。

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ストーリーは大筋決まってはいるものの、終盤までの過程において比較的ノンリニアに動くことができるのが最大の魅力。ポイント&クリックADVゲームでこういう体験ができるのは新鮮だった。
パズル要素(材料調達・クラフト・要塞化)も面白かったし、もちろんストーリーの出来も抜群。時間が経過するとちゃんとロケーションの表情も変わったりして作り込みの高さも感じ取れる。全てが上手いこと絡み合ってこそのプレイスルーでした。
これはオススメよ😊

ちなみに本作の制作者さんによる『Don’t Escape』シリーズ3作品をまとめたバンドル『Don’t Escape Trilogy』がSteamで販売中(GOGは無し)。本作のDNAが詰まってます。