「Venom. Codename: Outbreak」ミッション1

この記事は「Venom. Codename: Outbreak」というFPS作品のシングルプレイ日記です。本題に入る前に本作がどんなゲームか紹介。

地球外生命体との戦いを描くタクティカルFPS

2001年発売開始。開発はウクライナのGSC Game World。そう、「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズや「Cossacks」シリーズの会社です。「S.T.A.L.K.E.R.」のリリースよりも前の作品になり、方向性は違えど通ずる点が散見されます。

作品の舞台は地球外生命体の脅威に脅かされている21世紀初頭の地球。彗星と共に飛来した地球外生命体は人類に寄生し侵略を開始。それに対処すべく結成された特殊部隊を操作し、様々なミッションに挑みます。

ジャンルはFPS(3人称視点にも切り替え可能)で、ツーマンセルによる隠密行動が主となるタクティカル寄りのシューター。出てくる重火器や装備類は実在の物から空想の物までいろいろ。

1ステージごと進めていく形式となるシングルプレイの他、オンラインCo-opモード、オンライン対戦モードが用意されているが、昔の作品なのでオンラインモードに関しては流石に絶望的。

ロシア圏では「Venom. Codename: Outbreak」と呼ばれ、その他の地域では「 Codename: Outbreak」というタイトル名でリリース。日本語版販売はズーが担当していました。

現在はGOG.comでのみダウンロード販売がされている。名称は「Venom. Codename: Outbreak」の方を採用。残念ながらGOG版は日本語は収録されていません。

Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=E1SpT1WoZ5w

ミッション1 “Black Nest”

それではニューゲーム。難易度はデフォルトの”Arcade”を選択。これが一番簡単な難易度のようだ。ミッションを始める前にまずはブリーフィング画面へと移る。ここではミッションの概要や装備、隊員の準備を行える。事のあらましを確認してみよう。発端は2012年4月10日、地球に接近した彗星から放たれた隕石がアメリカ モンタナ州の気象観測所に落下する。落下地点に調査隊が赴くものの、その後連絡が途絶えてしまう。連絡が途絶えた原因を調べに警官が向かうが、今度はその警官と通信が不能になり、ついには海兵隊が派遣されることになる。だが海兵隊までもが消息不明となってしまった。海兵隊指揮官の最後の報告によるといきなり同士討ちが始まったようだ。この非常事態の原因を調査するのが今回のミッションの内容だ。プレイヤーは特殊部隊の隊員として現地へと派遣される。隊員メンバーをチェック。総員6人の中からミッションに挑む2人を選択する。1人はプレイヤーが操作し、もう1人はNPCとなり、プレイ中はいつでも操作隊員を交代できる。隊員にはマリーン、スナイパー、デモリッシャーの3種の兵科が割り当てられおり、各々ステータスに違いがある。ミッションをこなしていく毎に隊員の能力値は上がっていくので、同じメンツで進めていった方が後々有利そうだ。兵科による違いやステータス値がどう作用するのかいまいち分からなかったので、とりあえずスナイパーの”DRAGON”(ドラゴン)と、マリーンの”MARTIN”(マーティン)で行くことにした。持っていく弾薬の個数も設定できる。ライフル弾、ショットガン弾、グレネード等いろいろあるが、このゲーム重量制限が設けられており、好きなだけ持っていくということはできない。ミッションの内容に合ったきっちりとした準備が必要ということだろう。もっともプレイしてみないとどんなミッションなのか分からないけど…。準備を済ませミッション1スタート。気象観測所エリアへと続く橋が破壊されているということなので飛行ビークルで降り立つことになる。カットシーンで軽くロケーションの紹介がされる。このエリアは荒野となっていて、隕石落下の影響だろうか、廃墟がいくつかある他に研究調査用キャンプがある模様。オープニングシーンはまだ続く。途上に降り立つと警官?軍人?の亡骸を発見。頭を撃ち抜かれているようだ。亡骸を調査する我々を見つめる警官の姿が映る。その後ろ姿をよく見ると首の様子がおかしい…。その警官がこちらに近づいてくる。字幕が無いため何喋っているのかよく分からないが(音声は有り)、こちらの素性を怪しんでいるようだ。そんな最中、こちらに逃げてくる研究員のような男の姿が。が、その男は何者かに狙撃されてしまう。”あちゃ~見られちまった”といった反応を見せる警官。その瞬間オープニングシーンが終わりいきなり警官とのバトル!こちらが撃つまでもなく相棒のマーティンに倒される警官。こっちはエグめのメカスーツ着込んでるんだからピストル如きで刃向かってくるんじゃないよ…。倒された警官の首を見ると気持ち悪い何かがへばり付いている。なるほど、これは地球外生命体に寄生されていると見た。先程逃げてきた研究員はまだ寄生されていなかったのだろう。寄生された奴らの魔手から逃げている最中だったんだな。これは面白くなってまいりました。

ちなみに私のPC環境の影響だと思うがテクスチャの表示がどうもおかしい。キャラクター、アイテム、建物・自然環境などの一部が透けてしまっていたり、光源が四角く表示されたりするが、プレイ出来ないことはないし原因を調べるのも面倒なのでそのまま続行。敵の遺体を調べると弾薬、回復アイテム、キーアイテム等を入手できる。インベントリ上部がこちらの持ち物、下部が敵の持ち物。持ち物を使うときはインベントリ画面の「USE」にドラッグ。「DROP」にドラッグすれば捨てられる。この警官は「Anesthetic」を持っていた。これは麻酔薬のことだが、このゲーム内では体力回復アイテムとなっている。1つにつき体力を10%回復できるのでいくつか貯め込んでおきたいところ。ここで隊員たちのスーパー過ぎる装備を紹介。まずエグめのメカスーツ。手首には常に体力とスーツのバッテリー値が表示されており視認性が高い。暗闇で役立つナイトビジョンはもちろん、相棒の視界をディスプレイ上にリンクさせることも可能。森林で匍匐すれば自動でギリースーツ化する上、バッテリーを食うが光学迷彩も使える。元祖NANOスーツといったところだ。そういえばCrysis4出してぇぇぇ!!銃器の性能も凄い。隊員が持っている最新鋭の銃は1挺でサブマシンガン、ショットガン、レーザーライフル、スナイパーライフル、ロケットランチャーといった全てのタイプへと変形する。さらに超感度の集音マイクが備わっており、スコープで覗いた先の音声、足音、環境音を拾えるので索敵面でも優れている。残り弾数や他の銃タイプの弾倉数までも一括で把握できるあざとすぎるHUDが特徴的。マップは3D表示でかっちょいい。基本リニア進行だが1ステージあたりのマップはそこそこの広さを有しており、好きな戦術スタイルで縦横無尽に突き進める。ミッションを進めよう。進行方向先の道路上をよく見るとこちらに攻撃を仕掛けてくる敵兵の姿が。おそらく先程逃げてきた研究員を狙撃した奴だろう。寄生された消息不明の海兵隊の一員だと思われる。さっくり倒し、道路を真っすぐ進むと開けたエリアに出た。道路の両脇に広大な森林が広がるエリアだ。廃墟がいくつかある。森林の中の廃墟を遠くから偵察していると敵兵の姿を確認。スコープを除くと敵との距離はざっと200m。スナイパーライフルで狙撃していく。弾道学モデルは採用されていないようで、距離が遠くても頭にピッタリ合わせて撃つだけでヘッドショットを決めれるが、ロケットランチャーやグレネードランチャーは放物線を描いて落下する。立ち→しゃがみ→匍匐の順に命中精度は上がる。スナイパーライフルの場合ヘッドショットが決まれば1発で倒せるが胴体だと2,3発当てないと倒せない。距離による威力の減衰は無いと思われる。巡回兵を倒しつつ道路を進んでいくと、隕石が墜落したであろうクレーターを発見。一番最初に調査に来た調査隊員の遺体がデータパッドと共に横たわっている。こうしたデータパッドの収集もミッション達成には必要だ。廃墟で身を潜めている研究員を発見。こいつは寄生されていないようだ。大事な証言者なので救出のため一緒に同行させることに。研究員への指示は話しかける度に”付いてこい”⇔”その場で待機”を切り替えられる。研究調査キャンプを発見。近づくと中から小型の地球外生命体が飛び出してきた。蜘蛛のような蠍のような外見をしている。草のような色をしているため判別しづらく、ぴょんぴょん飛び跳ねながら移動する上に身体が小さいのでなかなか弾が当たらない。サブマシンガンを連射しまくるマーティン。この小型タイプは1発当てるだけで死ぬようだ。その後テント内で様々なデータを収集。地球外生命体は寄生した人間のコントロールを奪ってしまうようだが知性は保たれるようでなんとも恐ろしい。この地ではやはり寄生された者とそうでない者たちで同士討ちが行われた様子。寄生者は非寄生者を襲う習性でもあるのかな?廃墟で地球外生命体の卵を発見。近づきすぎると卵が割れ小型タイプが飛び掛かって来るが、その前に卵を破壊してしまえば問題ない。撤退ポイントである道路の最奥に到着。しばらくすると飛行ビークルが迎えに来てミッション完了。ミッション2へ続く。