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Cairn 完登してみた

  
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Cairn 完登してみた

若干ネタバレ注意!

先日、サバイバル・クライミングゲーム「Cairn」を完登(クリア)しました。

ローンチトレーラー

四肢を一つずつ操って岩壁を登っていく体験は新鮮で楽しかったんですが、同時にかなり過酷な体験でもありました。ルートの選定、天候、体調管理、荷物の管理。クライミングを左右する数々の要素が絡み合い、戦略的にペースを組み立てていかないと下手すりゃ詰みかねない事態に陥ります。行程の自由度が高い反面、それだけ判断の重さも増すということで、ゲームに慣れてくるほど「次の一手」に慎重にならざるを得ない。その感覚がじわじわと面白かったです。

プレイ中は何度も奈落へ落下してしまい阿鼻叫喚でしたが、これ以上はホールドが耐えられん!というギリギリのタイミングで間一髪ピトンを打ち込んで一息ついたり、必死の思いで安全地帯に着地した瞬間の安堵感と充実感は、他のゲームじゃなかなか味わえないものでした。ただ地に足が着いたというだけで圧倒的勝利感を味わえるんですよ。そこが本作の醍醐味だと思います。

ストーリーは程よい濃度で描かれ、クライミングというメインテーマから逸れることなく進行。他のキャラも登場するなど孤独が和らぐ場面もあり、ただ過酷なだけではないクライミングの一面を見れます。主人公アーヴァの背景や山にまつわる伝承が散らばっていますが、具体的な事はプレイヤーの想像に委ねられています。その多くを語らないスタイルはエンディングも同様で、達成感の先にあるような、解放とも言える余韻が残り、私としては好きな終わり方でした。アーヴァが何を求めてあの山に挑んだのか、プレイ後もしばらく頭から離れませんでした。

プレイ中、ふと気になったことがあって。なぜ人は高いところに登ろうとするんだろうと。リスクまみれで命に関わるにも拘わらず、それでも人は山に挑み続ける。古来から人間と山の関係は特別で、信仰の対象になったり、征服の象徴になったり、自己探求の場になったりしてきました。Cairnはそんな問いに答えを与えてくれるゲームではありませんが、登り続けることの意味を、クライマーの肉体を通して感じさせてくれる作品でした。それはきっと、理屈じゃないんだろうな。

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