個人的に気になってる「Starbase」現時点での情報まとめ

個人的に気になっているサンドボックス型MMO「Starbase」の公開情報をチェックしてみた。Steamで早期アクセス予定。

❏Starbase 概要

「Starbase」はパズルアクションTrineシリーズ等を手掛けるFrozenbyteが鋭意開発中の新作。詳しいことは後述していくけど知らない方はまずはトレーラーを見たほうが早いかも。

宇宙を舞台にした作品は言わずもがな、リソース採取、交易、船やステーションの建造、白兵戦や艦隊戦といったシミュレーション要素を盛り込んだMMOゲームです。そういう系の作品はいろいろありますが、この作品は知れば知るほどクレイジーな雰囲気が漂っている様子。

本作の舞台となる宇宙はとてつもないスケールとディテールを有しています。あらゆるものが破壊できる環境と、ボクセル/バーテックス系のハイブリッド型ゲームシステムにより、計り知れない奥深さを持つシミュレーションが実現されました。例えば、小規模な衝突が発生した時は宇宙船の外部装甲が剥がれる程度で済みますが、高速での衝突になれば船体は木っ端微塵になるでしょう。またスラスターへ推進剤を送り込むパイプに漏れが発生すれば、宇宙船が立ち往生することになるかもしれませんが、腐食性の高い推進剤が漏れれば、船体の構造部までもを融解させ、取り返しのつかない事故に繋がる可能性もあります。あるいは宇宙船の制御系が壊れた時に、機関室から直接ジェネレータとスラスターをコントロールして、船を手動で航行させるといったことも可能です。

ゲーム内のあらゆる要素のスケールの幅広さとシミュレーションの奥深さにより、類を見ない自由な環境でプレイヤーは独創性と創造力を発揮できます。この2つこそが『Starbase』における成功の基盤となります。強固な外部装甲で覆われた宇宙船を建造したり、巨大な自動工場を建設し、その電気網やデータネットワークまでもを構築したりと、プレイヤーは独自の方法で自由に楽しむことができます。

Steamストアページより抜粋

え…ちょっと何言ってんの…。腐食?腐食すんの?取り返しのつかないことが起きんの?頑張って作った機体が木っ端微塵になるの?電気網?データネットワーク?なんだよそれ…
めっちゃおもしろそうじゃん。

❏破壊要素

トレーラーを見れば分かる通りボクセル単位でモノがぶっ壊れてます。文字通り木っ端微塵。白兵戦のシーンでは壁を撃ち抜いてできた穴から攻撃したり船のハッチを破壊して侵入したりと、レインボーなんとかージみたい。これ構造や素材ごとの耐久性がちゃんとシミュレートされているんですって。この素材にダメージを入れるには〇〇をどのくらいの速度でぶつければいいとか、そんな法則が把握できれば攻めも守りも有利そう。構造体の見えない部分もちゃんと設計してやる必要がありそう。リアル知識あると役立つかも。

これら破壊要素はキャラクターにも適応され、手足などの部位破壊も可能。

❏ツール類

ビルドの最小単位はボルト1本から。部材の取り付けは基本的にボルトで留めていくみたい。下にあるのはツール類の紹介トレーラー。

ボルトを外して武装やエンジンの換装もできるみたい。ボルトツールの他にも…

  • 電気ケーブルを敷設するための配線ツール
  • 燃料等を流すためのパイプ配管ツール
  • 設計図通りに具現化させるビルディングツール。破損部の修復にも使える。
  • 構造体の脆い箇所などを可視化したり、ボルトの取付不足が分かる強度計算ツール
  • 部材を自由に切り取ることが出来るレーザーカッター。装甲が厚いほど時間がかかる。部材は切り貼り可能。
  • あらゆるデバイス(船の操作盤など)のソースを確認したりスクリプト構築ができる汎用ツール
  • ツルハシで鉱物の採掘ができる。尖った先端で小惑星を叩き割り、反対側の鈍器部分で露出した鉱石を岩から分離させる。近接武器としても使える。

❏船の仕組みと建造

船が動く仕組みや建造の詳細について。

  • 設計した船のテストは即座に仮想空間で行える。
  • 船の建造は一から全て組み上げることが可能だが、用意されている既成モジュールを使えば時間の節約ができる。
  • 船まるごと一隻の既成モデルも用意されているので、建造が苦手な人や構造を学びたい人も安心。
  • 船のフレームに装甲、ドア、スラスター、ジェネレーター、燃料タンク、操縦席、制御系デバイスを搭載すれば基本形は完成となる。
  • ジェネレーターだけでも冷却セル、燃焼室、接続ソケットなど様々なパーツで構成される。
  • 操縦端末のレバーの位置も自由に配置できる。
  • フライトコントロールユニットで受け取った操縦入力をメインフライトコンピュータに送信する。それらの処理情報がスラスターを動かし船のコントロールが可能となる。
  • 使用用途に合わせて武装、掘削機、運搬アーム、貨物室などを取り付けていく。ランプや椅子などのインテリア、データの送受信システム、オブジェクトを引っ張れるトラクタービームなどのオプションもある。
  • プログラミング(詳細は後述)利用でオートパイロットが可能。

❏ステーションの機能と建設

プレイヤー達の拠点となるメガステーションの機能と、自分で作り上げる建築要素について。

  • メガステーションは直径数百メートルから最大数キロメートル。拡張もできる。
  • 船や装備品のショップ、武器屋、金を稼ぐための仕事、コミュニケーションが取れる広間がある。
  • メガステーション内でプレイヤーは自分の区画をリース契約できる。マイホーム、着陸パッド、倉庫、ビジネススペースを設計できる。区画には小・中・大・特大がある。
  • 自分で設計した建築物の設計図は他プレイヤーに販売可能。
  • フレンドの出入りを許可すれば一緒に建築できる。
  • 自宅の電力供給はソーラーパネルなどを設置する必要があるが、余った電力を他プレイヤーに販売することもできる。
  • 自分のステーションを購入することもできる。
  • メガステーション内には地下鉄やメガステーション間を行き来できるバスなどの公共交通機関がある。スクーターのような小型船で自由にドライブもできる。
  • メガステーションから離れた地域では燃料補給スタンド、生産工場、軍事施設などの政府機関が点在する。売買が行える取引所もあるが独自の物価となる。
  • セーフゾーン内のステーションではダメージが無効となり他人の船を盗むこともできなくなる。
  • 派閥の支配下にある施設では、派閥に守ってもらう代わりに税金が上乗せとなるケースがある。

ビジネス要素が個人的に気になるな。アイデア次第でいろんなことに挑戦できるといいが。

❏プログラミング言語「YOLOL」

Starbaseオリジナルのプログラミング言語「YOLOL」というものまで作っちゃったみたいです。プレイヤーはこれを駆使して様々なことが可能となる。

  • コードを書いたYOLOLチップを制御したいデバイスに接続することによりスクリプト通りのコントロールが可能となる。同じネットワーク上にある全てのデバイスに適用される。
  • ライト点灯、自動ドア、エレベーター、オートパイロット、射撃システム、工場のロボットアームやコンベヤを始めとする生産ラインを構築できる。
  • 腕に装着した汎用ツールでオブジェのIDと値を確認できる。スクリプト作成の際に必要。
  • YOLOLチップをモジュラーラックに挿入し、別のYOLOLチップにデータを転送できる。

いや~これはなかなか難しそう…。誰かが書き上げたYOLOLチップの売買なんかもできると助かるんだけどそこらへんどうなんでしょ?

❏戦闘関連

  • 宇宙区間内は無重力ながらキャラの足は磁気を帯びているため床、壁、天井に取り付くことが可能。
  • キャラはバックパックで飛行できる。
  • キャラの生命線は胸部で、頭と手足が破壊されても即座に死亡しない。
  • 死亡した場合、事前に登録しておいた保険ポイントで有料リスポーンできる。資金が足りない場合ローンを組むことになる。
  • 歩兵用銃火器 – ピストル・リボルバー・アサルトライフル・バトルライフル・ショットガン・ロングライフル・レーザーライフル・レールガン・火炎放射器・ロケットランチャーなど種類はかなり多い。
  • 弾薬にも様々な種類がある。
  • 宇宙船搭載火器 – オートキャノン・レーザーキャノン・プラズマキャノン・レールキャノン・ミサイルランチャーなどがある。
  • それぞれ攻撃対象素材との相性がある。
  • ロケット弾は4つの部位に分かれている。飛翔距離、威力、爆発までの時間などを設計できる。
  • 魚雷は8つの部位から構成。

公式Wikiで多彩な武器が確認できます。派閥ごとのガンシップなんかもあってかっこいいですよ。それにしてもロケットや魚雷の設計までこなすのは恐ろしく大変だぞこれ…。

❏カンパニーと派閥

銀河は「エンパイア」と「キングダム」の2大派閥に分かれているようです。どちらに与するも中立を維持するもプレイヤーの自由。

  • プレイヤーは誰でも自由にカンパニーというグループを作れる。
  • カンパニーで工場を運営するか、派閥戦争に参加するか、海賊になるかはプレイヤーの自由。
  • カンパニーを作成すると業務管理が行える。誰にどの業務を与え、どのランクや権限(チャット権や銀行へのアクセス権etc)を与えるか、さらに細かくグループ分けといったことが可能。
  • 派閥に参加すると護衛や保険割引といったメリットがある。
  • 今後いろいろな派閥が台頭してくる可能性。

❏キャラカスタマイズ

  • キャラの装甲スロットは19もある。色も自由に変えられる。
  • 各派閥ごとのアーマーセットがある。
  • 取得したカンパニーや派閥のメダルやバッジを装甲に貼れる。
  • ダンスやじゃんけんなどのエモートが可能。


とまぁ、いろいろまとめてみましたがすごい規模とディテールの細かさ! プレイするのが楽しみ。早期アクセス版のリリース時期は2020年内予定となっており、早期アクセス期間は1~2年の予定で価格は未定。開発進捗を見ると順調に進んでいるっぽいですね。
サーバー人数やPvP/PvEの詳細等まだまだ不明な点が残ってますがじっくり期待させていただきましょう。

【追記】2021年7月29日Steamにて早期アクセス開始されました。