『OPUS 魂の架け橋』クリアしてみた
ネタバレ無し!
間髪入れずにOPUSシリーズ2作目に着手。『OPUS 魂の架け橋(OPUS: Rocket of Whispers)』をクリアしました。
物語のスケールは前作よりダウンしたものの、絶望的シチュエーションの中で主役二人が邁進するという構図は引き継がれています。
今作ではたった二人しかいない終末世界で、死者の魂をスペースロケットでぶっ放して弔う「宇宙葬」が描かれます。前作との直接的な繋がりはありませんが、同じ「銀河歴」軸上の出来事だったり、前作で名称だけの登場だった「地球教」が大きく関与したりと、共通の世界であることは明らかで、OPUSの世界観がぐっと掘り下げられているのが前作プレイヤーとしては嬉しかったです。

ゲーム性の面では、ハブパートと探索パートを交互に繰り返す基本構造はそのままに、アイテムのスカベンジングが加わったことで探索パートが濃くなりました。私、スカベンジングが好きなので結構楽しめたんですが、一方で前作にあった推理要素が消えてるので一抹の寂しさも感じました。ただ、そこらへんは物語の設定に関わる舞台装置なのでやむなしといったところでしょう。

物語に関しては、変に風呂敷を広げることもなく、前作同様に端麗な短編に収まっています。今作はより人間の内面にフォーカスされており、精神的な成長と心の平穏探しがテーマです。退廃的な世界と、それを体現したかのようなニヒリスティックな主人公ヨハン、そしてそれにつきまとう呪縛。それらを材料にしたことでよりそのテーマが鮮明に浮かび上がっているなと思いました。
これでシリーズ2作品をプレイしたわけですが、何かを探すことで人との繋がり、宇宙との繋がりを感じられるのがOPUSに共通して言えることで、そこが魅力なのかもしれませんね。3作目もプレイして確認してみようと思います。