『Secret Government』プレイログ #1

『Secret Government』のプレイ日記。

この作品は秘密結社(ゲーム中の言葉を借りて以降はブラザーフッドと呼称)の面々に指示を出し、国家を裏で操り、最終的に世界支配を目論むという中世グランドストラテジーゲームである。

描きたい支配構造はプレイヤーの自由。好きな階層順のヒエラルキーを構築してもいいし、並み居る王政国家を次々と転覆させたっていい。そのためのマネジメント要素は膨大に用意されてる。わざと外交を破綻させ開戦に踏み切ることもできるし、交易品の供給を操作し物価を釣り上げることもできるし、自分の思想を形にした政党を立ち上げることもできる。

逆に「こうしたい」というビジョンがないとこのゲームは酷くつまらないものになるだろう。ディープなステートを構築する。その野望を胸に抱きし諸兄はぜひプレイしてみてほしい。

フリープレイでニューゲーム

本作は2種のキャンペーンモードと自由にセッティングしてスタートできるフリープレイが用意されてる。今回はフリープレイで遊んでみる。

まずは年代を決める。
これはマップのタイプを示しており1685年だとヨーロッパマップ、1775年だとアメリカマップとなる。
1685年を選択。

次にブラザーフッドの目標を決める。
必ずしも設定する必要はないが、設定しといた方が後々ブレなくていいかも、と考えヨーロッパの人口50%にリベラリズムを浸透させるのを我がブラザーフッドの目標に置いた。イデオロギー以外にも宗教や統治形態を目標に据えることも可能。

他にもブラザーフッドの起源や理念を設定できるが、ここらへんはロールプレイを厳格化する、いわゆる”縛り”を課す項目となる。上級者向けと言えるだろう。今回はどちらもとくに設定しなかった。

あとはマスタークラス(ブラザーフッドの幹部)の初期人数やリソース量を設定すればOK。私自身まだまだこの作品に対して理解できてない部分が多いため、今回は緩めの調整をした。マスターの初期人数は1人に設定。組織をだんだん大きくさせる気分を味わいたいのだ。

全部の設定が終わったら最後に国家を選択することになる。

ちょうど今回のプレイをする1週間ほど前にアップデートが実施されインターフェース周りを再設計するという大改修が行われた。たしかに以前は使い勝手に少々難があったためほんとグッジョブ。

おかげで各国のステータスが把握しやすくなり、どの国がどういう特徴を持ってるかがひと目でわかるようになった。出生率、人口動態、輸出入の取引高 etc。マップのフィルタリングも改良されたので各資源ごとの交易網なんかも確認できるようになった。判断材料とにらめっこするゲームでもあるので助かる。
だが本音を言えば、実地にスパイを送り込んでそういうステータスが徐々に明るみになっていくデザインの方が暗躍感があっていいんじゃないのって気はする。公表が当たり前のグローバルな時代でもないんだし。

ちなみに最初に決める国家は世界支配への足がかりでもあるのでもちろん重要ではあるが、基本的な流れとしては各国に人員を送り込んで国から国へと侵食していくことになるので初期地点決めの段階であまり根を詰めないでもいいんじゃないかと思う。

というわけでスタート国は最小国である島国マルタにした。
理由、なんか小さくてかわいいから。つまりちいかわ。マルタはちいかわ。

諸々の発展度は低いがやや軍事力が他より際立ってる。貿易については輸出の方が強い。産業は採掘、林業関係に強みを見せてる。
支配政党はHospitallers。聖ヨハネ騎士団(現マルタ騎士団)のことだ。カトリックを国教とした絶対王政のもと統治されてる。

そんなマルタをどういったアプローチでリベラリズムの国に変えていくか。そこらへんはプレイを進める中でおいおい見えてくると思う。まずは我がブラザーフッドの強化が先決。

このゲームはプレイヤー自身がグランドマスター(最高指導者)という立ち位置。なのでブラザーフッドの面々は全員プレイヤーの手駒となる存在。彼らに様々な指示を与えちょっとずつ政(まつりごと)に干渉していくのだ。

ブラザーフッド内には位階が存在する。

  • Master(マスター)- 最大6人で構成される幹部クラス
  • Adept(アデプト)- ブラザーフッドに加入した政権の要職に就く者
  • Neophyte(ニオファイト)- パシリの新人

メンバーにはそれぞれ独自の能力が与えられる。うちのスターティングメンバーであるぼっちマスターの能力を見てみよう。

【名前】 Plinio Zeno
【レベル】 3
【年齢】 41
【Loyalty】 5
【特性】
Giant/巨漢 (コンバットスキル+1・Secrecyコスト10%増加)
Stealth/ステルス (Secrecyの回復が通常の150%増加)
FIghter/ファイター ( コンバットスキル+1 )
Poor/貧乏 (50%の確率で賄賂を受け取る・毎日ローカルWealth1をブラザーフッドから受け取る)

まずはレベルについて。
年齢や、こなした任務の結果によって経験値を得られる。溜まるとレベルアップし新たな特性を取得できる。

次に年齢。このゲームはリアルタイム制となり1日単位で時間が経過していく。1年経つとキャラクターも1歳年をとることになる。老いがくると寿命や病気でリタイアするので年齢には注意。

Loyaltyはブラザーフッドへの忠誠心を表す。
このマスターは最大値となる5なので裏切るような真似はしないだろう。忠誠心が低いと敵対組織に寝返ったり、尋問されたときに情報を提供したり、ブラザーフッドを離脱する可能性が高まる。降格させたりすると忠誠心は低下する。

特性を分析してみる。
このマスターは戦闘能力が高いが金にだらしない性格のようだ。コンバットスキルは敵対組織に対する排除任務で役立つ。Giantの影響でSecrecyコストが増加となってるが、これは身体が大きいため隠密任務には向いてないということ。デメリット特性のPoorが厄介だ。少量だが毎日リソースを食い物にしてしまう。こいつは優秀な幹部候補が台頭してきたらお役御免かなw

さて、前置きはこれくらいにしてプレイを開始。先述の通りブラザーフッドの強化を進めていきたい。
最初はパシリのニオファイトをリクルートしよう。

リクルート任務はマスターだけが行える。どんな任務でも実行する際は必ずコストと所要日数が発生するので実行前によく確認しておきたい。

さっそくパシリ第1号が加入。ようこそ兄弟!

【名前】 Stefano Ariosto
【レベル】 2
【年齢】 22
【Loyalty】 4
【特性】
Modest/謙虚 (説得される確率-15%・影響力の引き寄せ+15%)
Educated/教養 (新しいレベルで得られる特性の数が1増加)
Poor/貧乏

まずまずの若者…

と思いきやお前もPoormanかーーーーーい!!

前途多難だ…。

~続く~