アイソメトリックRPG「Black Geyser: Couriers of Darkness」目標額2倍超えでクラウドファンディング達成
古典的アイソメトリックRPGの復古が著しい昨今、KickstarterでアイソメトリックRPG「Black Geyser: Couriers of Darkness」の開発資金調達のためのクラウドファンディングキャンペーンを展開していたオーストリアの開発スタジオ GrapeOcean Technologies が5月31日キャンペーン終了時点で目標額の2倍超えとなる、日本円にしておよそ1300万円の資金調達に成功しました。
本作がどのような作品なのか、オフィシャルサイトからいくつかの要素を紹介します。
“強欲”がテーマ
舞台となるのは混乱と絶望に飲み込まれたIsilmerald王国。王国を襲ったのはアンデッドや悪魔の類ではなくもっと邪悪で原始的なものでした。それは”強欲”。
市民は無法者と化し、法と秩序は崩壊。感染するかのように広がっていきました。
混乱の原因を突き止め王国に秩序を取り戻すのも、”強欲”の化身となり王国を混乱に陥れるのもプレイヤー次第です。
クリーチャーが欲深く行動するとゾルニルサの勢力、”強欲”の女神が成長します。それはプレイヤーの行動も例外ではなく、パーティーの行動(報酬、略奪、寄付など)をコントロールするときはこのことを覚えておかねばなりません。ゾルニルサが強まると世界はより混沌としゲームプレイに影響を及ぼします。例として
- 商人が市場の安定性の維持に対する関心を失うことによる価格上昇
- NPCが疑り深く粗暴になり肯定的なやりとりが難しくなる
- ごみ漁りや悪意ある冒険者パーティーがプレイヤーの戦闘後、戦利品を奪いに来る
- ブドウ園や邸宅は”強欲”に取りつかれたグループ、個人を引き寄せ、いずれ紛争の引火点となる
多彩なプレイスタイル
”強欲”へのアプローチは様々なプレイスタイルを可能にしリプレイ性を高めます。例えば略奪品を入手しクエスト報酬を毎回受け取ると”強欲”はさらに早く王国を襲います。NPCは貴重な報酬を支払わずショップは高価になり破産して閉店することさえあります。
”強欲”に従順すれば最終的に王国を混乱に導き暴君のようにふるまいます。一方で”強欲”の女神に逆らえるほどパワフルに努力すれば様々な挑戦と味方がもたらされます。
しかし欲深さと寛大さは善悪とはまた違います。ときには極端なシチュエーションでこれらのモラル概念が重なり合います。欲深いことは必ずしも悪ではなく、欲を見せずとも悪となる場合があります。
クラス・種族
スタート時に選択できる種族はHuman、Dwarf、Rillow、Deroni Elf、Feldegugの5種族。
戦士系クラスは、ファイター、テンプラー、レンジャー、ハイランダー。魔導士クラスはクレリック、ドルイド、シャーマン、ネクロマンサー、ウィンターメイジ、スペルウィーバーが用意されています。
また、窃盗スキルの一種として他人の服などにアイテムを隠すことも可能です。
特色
- 荒野エリア、地下エリアでのフリーローミング
- ポーズ機能を持つパーティーベースのリアルタイムRPG
- パーティーは最大5人
- ペット
- ロマンス
- “強欲”レベルによる出会いへの影響
- 数百のサブクエストと深くリッチなストーリーライン
- Unityをカスタマイズしたエンジンを用いている
- windows、Mac、Linux対応。Steam、GOG.comでリリース予定。クロスセーブ技術を有する。
これらの他にもストーリーやスキル・スペル、登場人物などの詳細が掲載されており、すでに並々ならぬ作り込みを見せる「Black Geyser: Couriers of Darkness」。こりゃ期待せざるを得ませんね。
本作のリリース時期は2019年8月予定です。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=0nwSX-u1-6w