2018年 GOG.com でリリース予定の期待作
今年もはや5月となりました。ゴールデンウィークも過ぎみなさんどうお過ごしでしょうか?今回は「2018年 GOG.com でリリース予定の期待作」を取り上げていきます。本来は年末年始あたりに取り上げるのがふさわしい気がしますが(笑)
この企画をやろう!と考えた動機についてですが、常日頃様々なサイト様で開発中ゲームなどの情報を見るわけですが、紹介されている多くのPCゲームが「Steamで発売予定」と必ずのように記されているんですよね。もちろん全てのPCゲームが該当するわけではありませんが、PCゲームのリリースって現在ではほぼ Steam でのリリースを指しているようです。
とてつもない大きさを誇るマーケットなのでSteamでリリースするのは当たり前っちゃ当たり前ではあるのですが、「GOG.comでも発売予定」って表記、あまり見かけません。
Steam/GOGのどちらでも販売されている作品も多く存在しますが、私は現在GOGをメインプラットフォームとして利用しており、正直Steam/GOGどちらも販売されている作品ならばGOGで購入したいのです。それは今後リリースが予定されている作品も同様です。
ですが他サイト様では「Steamで発売予定」と記していても「GOG.comでも発売予定」っていちいち記していなかったりするケースや、他機種とのマルチプラットフォーム作品だと「PC対応」としか記載されていないケースもあり、GOGでのリリースを把握するのにいちいち調べる必要があったりするんです。
早い話「これGOGでも出るのかな?」っていうのがわかりづらいんです。
そこで同じような心情を抱いている方がいた場合のために、今年GOGでリリースされることが公式声明として明記されている開発中作品をリサーチしてまとめてみました。リサーチした作品について「私が気になっている作品」である点はご容赦ください。また、発売日が判明している作品は記載しますが、他機種やSteamでリリースされた作品が遅れてGOGで取り扱いを開始するケースもあるのでご注意ください。
もし「あっ、これGOGでも出るのね!」という発見に繋がっていただけたら幸いです。
Ancestors Legacy (5/22リリース予定)→GOG.comでのリリース日未定へ変更
バイオレンス描写で話題となった「Hatred」を手掛けた Destructive Creations が開発を担当、「Men of War」、「King’s Bounty」シリーズなどストラテジージャンルを多く世に放つ 1C Company がパブリッシングを担当する新作RTS。
中世ヨーロッパを舞台にヴァイキング、アングロサクソン、ゲルマン、スラブの史実を基にした4種のキャンペーンが用意されており、リソース管理、ベースビルディングといったお馴染みの要素の他、キャラクターのアニメーションにも力が入れられており、アクションも見どころのひとつ。
Xbox Oneでも同日リリースされ、コントローラーでも軽快な操作ができるとのこと。マルチプレイにも対応。現在予約キャンペーン中で10%オフの$40.49で購入可能となっており、予約購入特典としてデジタルアートブック、1時間超えのサウンドトラックが付いてくる。日本語対応は残念ながらされていない。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=IXkfUguX1RI
Banner Saga 3 (7/24リリース予定)
Stoic Studio が手掛けるシミュレーションRPG「Banner Saga」シリーズの3作目にしてトリロジー最終章。Kickstarterキャンペーンで目標額の2倍に及ぶ資金調達に成功している。悲壮感漂うストーリーと震えるほど絶望的なドラマが織りなす重厚ファンタジーだ。
このシリーズは前作のストーリー分岐による結果を次回作で引き継げる特徴を持っており、Banner Saga 3 でももちろん前作のストーリーを引き継ぎ可能。
予約購入特典としてゲーム内で使えるキャラクターやアイテム、サウンドトラックが付いてくる。通常版にあたる「Standard Edition」は$24.99。その他、豪華特典を同梱する「Deluxe Edition」が$29.99、「Legendary Edition」が$39.99で予約受付中。
過去作品と違い、リリース時から日本語が収録されているのもシリーズを追いかけてきたファンとしては嬉しい点。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=kHjDWvSK_aY
Biomutant(2018年内予定)
スウェーデンの新設スタジオ Experiment 101 が開発、その親会社であるTHQ Nordicがパブリッシングを担当するオープンワールドを採用したアクションRPG。
動物の変異体のようなキャラを操り、剣や銃といった武器を持ってアクロバティックかつスタイリッシュなバトルが楽しめる。カラフルな色彩、メカニカルな要素を盛り込んだ世界観となっており、武器やアイテムのクラフトや主人公のキャラクターメイキングも可能。
発売時期の詳細はまだ明らかになっていない。PS4、Xbox Oneでのリリースも予定されている。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=tge3RzHNaMY
Bloodstained: Ritual of the Night(2018年内予定)
「悪魔城ドラキュラ」シリーズを生み出した五十嵐孝司氏が開発に取り組んでいる横スクロールタイプのACTゲーム。広大な城の探索、レベルアップや装備品の作成などRPG要素も盛り込まれており、「悪魔城ドラキュラ」のDNAが受け継がれている模様。
海外版、日本版それぞれ著名な声優を起用しているのも特徴。
Kickstarterで大成功を収め、今年6月にはバッカー向けデモの配信が予定されている。KickstarterのページにはGOG.comでのリリースが明記されているが、ストアページはまだ用意されていない。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=wM-GclaRzKs
Children of Morta(2018年内予定)
PCの他、スマホゲーの開発経験もある Dead Mage が開発を担当、先日「Frostpunk」をリリースした 11 bit studios がパブリッシングを担当する、特徴的なピクセルアートが目を引くアクションRPG。 Dead Mage は2015年に「Children of Morta」のKickstarterキャンペーンを成功に収めている。
モルタの子たち、というタイトルが示すとおり、モルタ山を代々守り続けてきた一家が主役となりモルタ山で起きた異変の収拾に努めるストーリー。家族を構成するキャラクターはそれぞれが独自の性能を持っており、プレイスタイルに合わせたキャラ選択が可能。
発売日の詳細はまだ不明、残念ながら現時点で日本語の対応予定はない。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=UKhx73nYEY8
Darksiders Ⅲ (2018年内予定)
倒産してしまった THQ から販売されていた3Dアクションアドベンチャー「Darksiders」シリーズの3作目。「Darksiders Ⅲ」はTHQのIP資産を多く取得し、社名を変更するに至った THQ Nordic からリリース予定。過去作の開発を担当していた Vigil Games の主要メンバーが所属している Gunfire Games が開発中で、シリーズファンにとっても安心出来そうな仕上がりになることが期待できる。
歴代の作品の主役を務める四騎士の一人が再び主役となる。本作を担当する四騎士は フューリー という女性の鞭使い。ゲームプレイトレーラーを見ると、鞭を剣のように使っている他に移動手段としても使っているのが確認できる。
やりこみがいのあるアクション、スキル成長や装備強化などのRPG要素、道中の謎解き、パズル、広いマップなど従来の要素はちゃんと盛り込まれていそうなのが予想される。発売時期の詳細、日本語対応はまだ不明。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?time_continue=51&v=bQUMnayITHE
State of Mind (8月予定)
Daedalic Entertainmentが開発、リリース予定のSFアドベンチャー。ローポリゴンで描かれる独特なグラフィックが特徴的。
舞台は2048年のベルリン。技術は目覚ましい進歩を遂げている反面、機械やアンドロイドが公的機関を支配しているいわゆるディストピアな世界観となっている。自然汚染、資源枯渇、疫病の蔓延や治安の悪化など問題点も抱えている暗い雰囲気の近未来が描かれる。
ジャーナリストである主人公が自身の家族の失踪を知り、次第に世界を揺るがす陰謀に巻き込まれていくという壮大なストーリー。
現在10%オフとなる$26.99で予約受付中。嬉しいことに日本語対応。この手の作品で日本語にも対応しているのは本当に助かります。
【GOG.comストアページ】
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=_O3bT5I1kaM
The Bard’s Tale Ⅳ: Barrows Deep (2018年内予定)
近年「Wasteland 2] や「Torment: Tides of Numenera」など、Kickstarterでの成功を経てオールドスクールタイトルの新作をリリースし続ける InXile Entertainment が手掛ける、1980年代に人気を博した一人称視点のRPG「The Bard’s Tale」シリーズの最新作。
「The Bard’s Tale」シリーズはⅠ~Ⅲまで Interplay Productions (現 Interplay Entertainment )が開発を担当した1980年代のRPG草創期に支持された作品。InXile Entertainment からは2004年に「The Bard’s Tale」の名を引き継いだアクションRPGがPC、Xboxでリリースされているが、「The Bard’s Tale Ⅳ: Barrows Deep」はシリーズの正統続編として2015年にKickstarterキャンペーンを開始。見事資金調達に成功した。
ナンバリング続編としては実に33年ぶりとなる続編となり、シリーズを通しての特徴である一人称視点での探索、戦闘が引き継がれている。
冒険の舞台となるのは過去作でも舞台となっていた「Skara Brae」の100年後。4種類のクラス(Bard, Fighter, Practitioner, Rogue)とサブクラスを組み合わせるキャラクターメイキング要素があり、パーティーメンバーを募ることで様々なプレイスタイルに合わせたパーティーの構築が可能。
戦闘方法は敵と遭遇するとその場でターン制バトルが始まるダンジョンクローラースタイルで進行し、グリッドベースのポジショニング、多彩なコンボを利用した戦略が勝利の鍵となる。戦闘中は味方のみならず敵もよく喋り、賑やかな雰囲気を放っているのが印象的。
Unreal 4 Engineで制作されており、フォトグラメトリ技術を用いた美麗な環境グラフィックによる没入感の高さも売りとなっている。
発売時期の詳細はまだ不明。残念ながら日本語対応の予定はない。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=tdOlts5srGM
We Happy Few (夏予定)
開発スタジオ Compulsion Games がKickstarterキャンペーンを成功させ、Gearbox がパブリッシングを担当することとなったアクションアドベンチャー。
薬物で市民を支配するディストピアを舞台に、正気に戻った主人公が脱出を図るべく警察や市民を相手にしながらFPSスタイルで進行していく。サイドミッションも豊富に用意されている。
In Development版(早期アクセス版)が販売されていたが現在は販売中止。2018年4月に正式版のリリースがアナウンスされていたが、夏頃に延期となった。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=e294JwLn7uM